アブ 2015-09-26 23:05:36 |
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おー。やっぱレトやんはカニが好きですねー。
(HAHAHA、と笑えばコインを入れて、どうぞ?と相手に視線で促し。流石にスーツで入ると目立つな・・・と周りの視線に気がつき、ジャケットを脱いで手に持ち、ネクタイを緩めて傍にある椅子に“よっこらせ・・・”と座り。
お、さんきゅ。
アブ先生の分も取っちゃうぞー!
(学校から身ひとつで出てきたため財布など持っておらず、こんな昼間に制服姿の自分とスーツ姿の相手は周りから注目も浴びているが、そんなことは露知らず大声で「先生」と呼びクレーンを動かしていって)
・・・レトやん声が煩いですからねー。って聞いてねー。
(はぁ、と溜息を吐けば今ので関係性がバレただろうな・・・と顔を引きつらせて辺りを見回し、長居は出来なさそうだと悟れば相手が楽しんでいるのを微笑んで見つめた後、目立たない為には少し離れているか・・・。と考えてそっと相手の傍にお金を置き、のろのろと他のゲームを見ながら歩いて。
んー……あ゙ーっ、くそっ、惜しいっ!!
もう一回!!………あれ?
(すっかりカニに夢中で相手が離れたことにも気付かずに、相手が置いてくれたお金でカニの捕獲に勤しんでいたが、中々取れずにふとゲームが得意なアブ先生なら簡単に取れるだろうかと振り向くとそこに相手はおらず、どこにいったのだろうとゲームセンター内をふらふら歩き始め)
アブ先生ー?どこー?アブー?
うーん。こう、で、こうか。
(何やら目に入ったガンシューティングをやっていれば中々続いてしまい、人だかりが出来ているのにも気付かずに最高記録を更新しながら愛くるしい敵キャラを撃っていき。ふと相手の呼ぶ声が聞こえて「はいはーい。っとあああ!」と集中力が切れたのかゲームオーバーになって。
お、声が聞こえた気がした!
(どさくさに紛れて呼び捨てで相手の名前を叫びながらガヤガヤとうるさいゲーセン内を歩いていたが、相手の声はなぜが耳にスッと入ってきて、声がした方角へ向かうと何やら人だかりが出来ており、「よいしょ、よいしょっと」と言いながら人だかりの中を懸命に進んでいくと、ゲームをしている相手を見つけ大声で後ろからいきなり声を掛け)
あー!!先生こんなとこで何してんだよ。また新記録なんて出しちゃってさー、うらやましー。
ちょっ・・・!レトルト君、“先生”って呼んじゃダメでしょーが!
(周りの視線を気にしながらも、相手の耳へ口を寄せて相手を小声で注意。それにしてもこの状況はマズすぎる、逃げるが勝ちか、何て素早く判断すれば相手の手を引き早足でゲームセンターを出て駐車場へ。「はぁ・・・。ほら、帰りますよ。午後の授業、受けて下さいよ。」なんて疲れを滲ませた表情で車へ乗り込み。
えー、まだカニ取ってないのにー。
(焦ってゲームセンターを後にする相手の表情を眺め、相手の気持ちを知ってか知らずか終始ニヤニヤしていて。車に乗り込み午後の授業の話がでるとめんどくさそうにカニを取ってないからまだ学校へは戻りたくないと訴え)
は、あ・・・!?何言ってるんですか、そろそろ戻らないと・・・。もうすぐ5限目終わりますよ?6限目から参加しないと・・・。
(腕時計を見ながら上記述べ、キーを差し込んで、車のエンジンを掛けて。くぁ、と欠伸を零しながらも眠たそうに車を発進させて、左手をするりとハンドルから滑らせて相手の頭にぽん、と置き。
6限目か……、まあ、音楽だからいっかー。
(相手の発言にもうそんな時間かと車内の時計にチラと目線を移し、6限目はなんだったかとズボンのポケットに入れっぱなしになっているボロボロの時間割表広げては「音楽」と書いてあり、確か合唱の練習だったなと少し嬉しそうに言い。頭にポンと相手の手が乗ると負けじと自分も手を伸ばし、相手の頭にポンと手を乗せ、どや顔し)
レト君は、音楽好きですよね~。
(ふと相手の歳相応な部分を見てふわりと微笑み、相手に頭を撫でられればふっと頬を緩め、相手の頭をわしゃわしゃと撫でてやり。「レトルト君は授業に戻るいい子なので、ご褒美をあげないとですねー。」何てくすくすと笑いながら“どうかな?”とでも言う様な視線で相手をちらり。
わっ!?
(わしゃわしゃと撫でられればどや顔などすぐに崩れ慌てて髪の毛を直そうとするも、直している途中で「ご褒美」と聞けば手が止まり目を輝かせ相手に詰め寄り)
え、ご褒美!?なになに?何かくれんの!?
んー。何がいいかなぁ。やっぱカニぬいぐるみですか?
(考える様に顎に手を当てて、相手に提案。そうしていれば相手が詰め寄ってきた為チャンスとばかりに相手の腕をぐいっと自分の方へ引き寄せて。
カニのぬいぐるみ!?マジで!?
(本当にご褒美だと興奮し更に詰め寄るも腕を引かれればバランスを崩してしまい「わっ」という声と共に相手の肩口に顔を押し付け、それでも興奮冷めずに顔をあげると)
それってさっきのゲーセンのぬいぐるみ?取ってくれんの?
……レトルト君、もう少し危機感を持ってくださいよ…。
(はぁっと溜め息を吐きつつ何も気にしない様子の相手に少し心配の表情。「あのゲーセンのがいいんですか?売ってるやつじゃなくて?」と尋ねている内に学校へ着き。「……じゃあ特別に、今日の授業後、取ってあげますから。頑張って授業受けてきなさい。」とヤレヤレ、といった表情で述べては相手を助手席から降ろし。
危機感………?
(何か危険が迫っているのかと辺りをキョロキョロ見回したあと、何もないと首をかしげるも、ため息を吐く相手にムッとして「危機感なんてちょー持ってるしー。持ちすぎてるしー」なんて軽口を叩いているうちに学校へと到着し、車から降りると音楽室へ駆け出して)
おう!じゃあバッチリ歌ってくる!!
音楽って歌うだけじゃな……って早ぇ!!
(突っ込みを入れようとするも既に相手の姿は無く、ふぅっと息を吐いて一度職員室に戻り、報告を終えて白衣を着直して保健室へ。早速待たせていた体調不良らしき生徒に駆け寄り、「大丈夫ですか?……どうしました?」と対応を始めて。
この大空~に~、翼を広~げ~♪
(いつもの音程が来いでお馴染みの歌声を上げながらクラスのみんなと合唱をするものの、人一倍元気にイキイキと歌うため、クラスの声をかき消しており
ふむ。もういいですよ。・・・少し横になりますか?
(ぴたり、と額に手を当てて検温。気分が悪そうな生徒がフラついている為仕方なく、ゆっくりと生徒を抱きかかえて優しく寝かせ、椅子に座ってパソコンにデータを打ち込んでいれば音楽室を越えて反対側に位置する保健室まで聞こえてくる相手の声に苦笑して。
あー、楽しかったー!
(授業が終わると、やっぱり歌うのは楽しいやーと上機嫌に自分の教室へと戻り、その後の帰りのホームルームは完全な居眠りで過ごし、周りが下校していく中友人から「レトー、起きろー、帰るぞー」などと声を掛けられるも全く起きることなく一人寝続け)
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