お菓子中毒のおかしな悪魔

あ、でも魁亜さん見た目大学生に見えますよー
(しゅんとしたのが分かると相手の見た目ではセーフだと思い、後ろを向く相手を見てくすっと笑うと急いで着替えて)

ほんと？
(相手の言葉が嬉しかったのか思わず振り向きそうになる衝動をこらえて声だけ弾んでいて)

うん、本当
(声が弾む相手を見てふふっと笑い後ろからぎゅっと抱きついて)

はっ、遥…！？
(朝でまだ頭が完全に起きていなくて、いつもの態度よりかは幾分か子供らしく顔赤くして)

少しだけ…
(とお願いするように言えばすりっと甘えるようにして、顔を赤くする相手を見て優しく微笑み)

……うん
(相手に甘えられれば顔俯かせてこくっと頷き)

(スリスリと甘えていてそろそろ出ないとと思うと相手からゆっくり離れてポンポンと頭を撫でて)

……いってらっしゃい
(ぼっと顔赤くすれば俯いたまま、しかも何回も噛んだ後そう言って手を振り)

うん、いってきます
(噛む相手に可愛いと思ってしまい鞄を持って手をゆるりと振るとそのまま家を出ていき)

……あぁもうっ
(くしゃくしゃっと相手が出ていった後頭掻き)

(楽しそうに笑いながら鼻歌交じりに歩いていて、今日の大学は二限目までだったなーと思い)

……？
(暫く悶えた後、何故か胸の奥が針で刺されたように痛んで)

あ、おはよー(大学につけば友達に会い手をゆるりと振って「え？そうなの？」二限目だと思ってたが教授の手違いでなくなり、一限目だけで良かったと思い)

……いくぞ
(昨日の夜ご飯のことを気にしているのか、相手の冷蔵庫から勝手にピーマン取り出し)

(教室に入れば適当に友達と座り話していると教授が入ってきて講義が始まり)

何だコレ…っ、まずいっ…！
(一口齧ればﾋﾟｰﾏﾝ床に落としてジュースで流し込んで)

(友達とくすくす笑いながら講義を受けていて早く終わらないかなーと思いながらノートに昨日見た相手の翼を書いてみて)

けほっ…あ、出てきちゃった
(あまりの不味さに翼を抑えられずにそう呟いて翼触って)

(それ何？と聞かれるとえへへと照れたように笑い「ナイショ」と唇に指を当てて緩く微笑み、早く帰りたいと思っていると講義が終わりよーしと片付けを初めて)

…誰もいないし出しといてもいいよね
(どちらかというと翼を出している方が楽で、外から見える様な場所でもないしいいかなと)