女組長と組員

・・・・！もう、深谷さんなんて知りません！
（少し顔を赤らめスクッと立ち上がり深谷を置いて事務所方面に歩いていく）

(小夜にばれない程度に口角を少しだけあげｸｽｯ笑い小夜の頭に手を置き)

さっきのは俺とお嬢二人だけの秘密な？

当たり前じゃないですか！何言ってるんですか・・・
（ムスッと頬を膨らまし顔を上げる）

俺的には周りにバラしても美味しいんだけどなぁー。
ね？小ー夜ちゃん？
(小夜の口元に指を軽く当てた後自分の口元に指をのせ軽く微笑み)

だーめです、絶対にダメ！
私的には美味しくも何もありません、損しかないよ・・・
（相変わらず背を向けたまま顔を一切見ず）

でもさ、考えてみ？
お嬢が俺の名字を名乗って俺の餓鬼を産んでくれて、抱いてんの(ｸｽｯ
(ｸｽｯと笑うと冗談冗談と言い、さっ早く帰ろうと相手を促す)

バカバカしいです
（チラッと深谷の顔を見てすぐに前をむき歩きはじめる）

えー、そうかなぁー。
なら俺そうなれるように親父さんに頼んでみよっかなぁ（小夜の背中に向かってそう述べる）

冗談言わないでください！
今まで家族同然にいたのに・・そんなの急に・・
（クルリと深谷の方を向き上記を述べて涙声になる）

俺はずっとそうしたいと思ってたから…
まぁ、今すぐにとは言わないから、ちょっと考えておいてくらないか？
（涙ぐんでいる小夜をそっと抱き締め、悪い泣かせるつもりは無かったと言いながら更に強めに抱き締める）

・・むりですよぉ、そんなの・・私には・・
（抱かれた腕に中でギュッと服を掴み泣きじゃくる）

今はまだいいよ。
今…はね？
（小夜の頭を優しく撫でると小夜に向かいごめん。まだ早すぎたね、やっぱりまた言うべきじゃ無かったなど言い）

うぅっ・・・ひっく・・
（深谷の腰を強く抱きこのままでいい・・と小さくつぶやく）

（泣いている小夜の撫で小夜に思う気持ちを押さえつつ泣き止んだら事務所に帰ろうと言い）
よしよし、前もこんなのあったな（ﾌｯ

そうでしたっけ・・・・
（少しの間深谷に抱き着き落ち着きを取り戻す）

あぁ、昔はなこんなちっちゃくて何かあると必ずと言っていいほど昴兄って泣きに来たんだぜ？
（小夜の頭を優しく撫で下ろし、小夜のおでこに顎をのせ懐かしむ）

ハハッ・・そうだったんですね、そんな時もあったのかな
(指で涙を拭きいつもの笑顔を出す)

ん。
やっぱり笑ってるお嬢のがかわいい。
(涙で腫れた瞼に優しく唇を重ねまた、泣かせちゃったななどとこぼし)

はぁー・・・なんかスッキリしました、久しぶり泣いたからかな
(両手をうえに上げうーんっと背伸びをして)

お嬢…
（綺麗だ…。本当に…綺麗）
よし、事務所帰ってちゃっちゃと仕事終わらせてどっかに気晴らしに行きますか！

（横で伸びをしている小夜を保護者のような優しい目で見つめ本当に綺麗だと聞こえるか聞こえないかの声で言った後にふっと我に返り赤面しながら）