夕凪。 2015-02-06 21:05:44 |
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じゃあ作ってくから火に気を付けろよ、
( 腰に回されている手を握れば使う材料を見つめて.基本となる具材をまずは焼き上げていかないとならない.乳製品は後回しだから先に焼くのは野菜の類.シ-フ-ドグラタンを作ろうと思っているから海鮮類も先に捌いていかないとならないだろう.取り敢えず無駄にでかい海老を鍋に掛ける為に鍋を拝借して鍋に水を溜めて.「葵はグラタンの他に好きなもん有るの?」そう問い掛けては)
は-い,んとね,夕凪が作るものなら何でも好き-,
( 彼の注意に頰を緩ませ元気よく返答すれば.考える素振りを見せるもの彼の肩に顔を乗せてにへ,と笑みを浮かべ.「..やっぱ,夕凪の邪魔になりたくないからエプロンとかとってくんね.」よくよく考えたら己は邪魔でしかない.よし,と言葉を発して彼から離れればエプロンを取りに行く.そしてエプロンを二つ持てば洗面所にある鏡の前で適当にポニ-テ-ルをすれば彼の元へと戻る.「..へへ,ポニ-テ-ル似合う?」ひょこっとエプロンをつけてピ-スして彼の前に現れると.「夕凪のこれ! うちもばんばん手伝うからねっ!」腕をまくってにこっと微笑み.)
んだそれ.
( ふはと笑みを載せて腹を抜いた海老の殻やら何やら離して鍋に入れる.本当言えばフライパンに先に掛けて火で焼くのが一番良いのだがそれだとどうも海老が固くなりがちだから先に鍋で柔らかくしてから焼くのが一番良い.離れてしまった彼女はなにやら準備中らしく多少は気に掛けるものも此方に集中を.海老が良い具合になると皿の上に出してマカロニを今度は茹でていく.__と、彼女が何やらポニ-テ-ルして現れた.「___お-.似合ってる、」そう述べては彼女の頬にちゅ.とキス落として.「ん-.手伝うっつてもな.」特に何かして欲しいということはない.彼女の頭を数回撫でて.それじゃあと添えては.「ほたてとえびを一緒の皿に入れてくれるか?あとしめじも.」そう添えてはパックを皿の隣に置いて.己はマカロニを相変わらず茹でなければならない.)
___へへ,料理終わったらもうべったりくっつくつもりなんでそこんとこよろしく!
( 似合ってる,と言われ頰にキスをされれば目をぱちぱちと瞬きを続けるも思わずふにゃりと頰が緩む.にっ、と宣言するかのように述べて見せると.「りょ-かいです,」近くにあった帆立と海老を手に取ればお皿に入れる.そんな中テキパキと手を動かしてる彼.己なんかより全然家庭的だな-,なんてボケ-ッと彼に見惚れてしまった.__本当にこんな己で良いのだろうか,なんて考えたら止まらない.)
___ん.楽しみにしてる.
( く.と喉で笑えば彼女の頭を数回撫でて.マカロニを鍋から上げると皿に置いて行き.今度は炒めなくちゃならないからサラダ油を取り出すと何やら考えている彼女の様子に頭をぽん.と撫でる.「葵.変なことを考えなくて良い.何度も言うけど葵だから付き合ってんだから.」そう続けては額にキスを落としてさんきゅ.と添えてはその出来上がっている海鮮類をフライパンの隣に置き.フライパンに油を敷いた.)
___な,なんでそんなにうちの考えてる事わかるの..?!
( 彼の言葉にぎくっと肩を震わせた.いつもいつも何故彼は己の不安を無くしてくれるのだろうか.其処まで思っている事が表情に出てしまっているのか.ぺたぺたと自分の顔を触ってみたり.「夕凪さんはうちのエスパ-だね!」けらけらと冗談めかして笑えば.彼の手際の良さを尊敬しつつ眺めていたり.)
ん-..表情とか雰囲気とか.
( そう続けてサラダ油を敷いたフライパンに海鮮類を投入して炒めていく.良い匂いが部屋を谺してふ.と頬緩め.「ん.そうだと嬉しい限りです.」そう述べては彼女の頭を軽く撫でて.そしてある程度焼き色が付いてくると小皿に移していく.味付けをする前に一度火から上げるとまた良いと教わったのは仕事が忙しい母親からだっただろうか.そこらの事は覚えてはいないがこれも一応は豆知識.久し振りに両親と話すという行為をしていないということを最近になって漸く思い出したが今更という感覚も有るし.さて思考がずれたがふ-.と深い吐息を吐き出しては)
___そんなに分かりやすいかな-.
( ん-,と首を捻りつつも彼の隣で様子を眺める.ほんと手も綺麗だし,顔も整ってるし,完璧な男子だな-なんて思いつつ.徐々に良い匂いが部屋中に広がればその匂いで顔が益々輝く.「...美味しそうっ...ちょっとごめん,電話してくる-」其処で母からの着信.今日は己一人だから心配なのだろう.相変わらず心配性で過保護な親だ.少しキッチンから離れ電話に応答すれば.)
ん.いってら-、
( そう述べれば玉ねぎを炒めていく.良い匂いがする中.両親という文字を考えてみる.元々こういう料理も両親に教わり.出来るようになったのだがあまり何かをしたという経験は無い.一度やればある程度は覚える性分だからだろうか.玉ねぎを炒め終わるとバタ-をフライパンに敷く.そしてある程度溶かしてくるとそれをじ-.っと見つめてずれてきた眼鏡の位置を直して.)
__うん.今日は友達がさ,泊まりに来て,うん.ご飯一緒に作ってる!
( お母さんからの過保護な質問へテキパキと淡々と嘘を吐く.彼氏が泊まりにきています,なんて言える筈がない.適当に返事をすれば電話を切る.「食器出しとくね-,」徐々に完成していく料理を眺めていればふと気がついたことを声に出せば.早速食器を手に取り机に眺めれば.)
( まあ一応色々と本格的ではないけれど出来上がったシ-フ-ドグラタンにパセリをまぶして.そしてグラタンの完成.皿を出そうかと周りを見渡していれば彼女が終わったらしい.「お-.おかえり、助かる.有難う.」と添えては食器にグラタンを置いて一応出来上がった.そう言えば良く妹もにぃにの作るグラタンは好きって言って食べてたな.なんて考えると不思議と緩む頬.明日辺りにでも作ってやるかと思考を完結させれば少し多めに作っておいたその分は己が持ってきたタッパ-に詰めて.彼女に渡しておく.「これ.御前の両親に.日持ちが出来るようにはしておいたけど出来るだけ帰ってきたら渡しておいてな.」そう添えては彼女の頭を撫でて.調理器具を洗って行き.)
___ええ,っとなんでこんな完璧なんですか..
( 出来上がったグラタンに目をぱちぱちとさせ驚きを隠せないようで.しかも両親に,なんて多めのグラタンまで貰った.また後で全部己が食べよう,うん ← なんて思考を完結させると彼の様子を目で追う.なんと洗い物までしている様子ではないか,これはダメだ「あ! 洗い物はうちがするから! 夕凪は先食べててくださいっ,」食べててくださいと言っても彼が作ったもので己は只ぼーっと彼の様子に見惚れていただけなのだが.彼の手に握られている食器を無理やり奪い取ればこくこく頷いて.ほんと何やってんだろ,自分.)
ん?そか?
( 普通じゃないのかと思う.もう少し本当を言えば手を込めたい所だったのだがまあそう言われると良いと思う.何時ものように洗い物をしていれば何やら少し焦った様子で洗い物をし始めた彼女.「____葵.」そう一言名前を呼べば彼女の額へとキスを落として.「また変なこと考えてんだろ.」冷まさないうちに居間へとグラタンを置かないといけないのだが今はこのセンチメンタル気味な彼女を放っておくことは出来なかった.「今日はさ.何か色々と泣かしてばっかだったから俺なりの恩返し.な?だから気にしね-こと.」そう述べれば頬緩め頭から手を話して居間へと行った.)
___いやいや,うちが勝手に泣いただけで! 夕凪悪くないよ!
( 恩返し,だという彼に必死に首と手を横に振って否定.あれは只,己のネガティヴ思考が止まらなくて,ああいう結果になっただけ.彼は全くもって悪くない.「...そ,そんな事ないよ-? ..それより! 洗い物も終わったし食べましょ-か.」また見透かされた己の心.必死にばれないように隠せば手をぱんっと叩いて彼と向き合うような形で椅子に座る.いただきますっ,と笑顔で手を合わせれば早速一口口にして.「...っ美味しい!」彼が作ったグラタンなのだから特別.凄く美味しい.目をきらきらと輝かせながら冷ましながらも次々と頬張って.)
その原因は俺だろ?
( 彼女の発言にそう答えては目前美味しそうに頬張る彼女にふは.と笑みを残す.「美味しそうに食べてくれて良かった.作った甲斐があるな.」そう述べては己もある程度食べ終わりお粗末様でした.と添えては先に立ち上がり食器類を水に浸ける.ふうと一息を吐き出してはスマホを取り出しメ-ルを.宛先は妹.今日は泊まるっていう趣旨を分かりやすく平仮名で送信しては一応母にも送っておいて.)
___夕凪しか居ないじゃん ..?
( 少し顔を背けつつ答えればごちそうさまでしたっ,と手を合わせ述べれば食べ終えた食器を洗ってリビングにあるソファーへと座った.ぽんぽん,と己の直ぐ側を叩いて彼を招いた.「..ご飯食べ終わったからくっつかせて,」なんて.恥ずかしげに述べてみようか.顔を背け違う所に視線を向けつつも.)
___..ん.お邪魔します.
( 何て少しふざけた様子でそう続けては彼女の隣へと腰降ろして.そして彼女を見てみればその頭を撫でる、そして頬をゆるりと撫でればその小さな唇へとキスを落とすだろう.「___葵.良い匂いする.」そう述べては彼女の唇へと軽いフレンチキス落として.)
___ねえ,夕凪.女の子って料理できた方が良いよね、幻滅したりしなかった..?
( 先程はずっと己は眺めていただけ.素晴らしいほど役に立っていない.頰を撫でられれば自然と眼を閉じて.彼の口付けを受け入れつつ,唇が離れれば先程から聞きたかった質問をし.「今日なんもつけてないけど匂い,なんてする?」自分ではよく分からない.きょと,と首を傾げると.「....な,何かテレビでも見る?」久し振りに彼と二人っきりの為緊張しているようで.何所か戸惑う様子を見せながらリモコンを手にしてテレビへと視線を向ける.顔が熱い,体温が上昇しているのがわかる.うん,なんかやばい.)
んあ.そういうもんなのか?
( こて.と首を傾げて彼女のその質問にどこか不思議そうに首を捻る.そして彼女のその顔をじ.と見つめては.「別に俺が出来ることなら何でもバックアップするし.出来ない事なんかちょっとずつ無くなってくよ.別に料理か出来ないくらいで幻滅も.嫌いにもなんねえから.」そう述べては彼女の頭を数回撫でて.彼女のその質問に.「ん.すっげえ甘い匂いする.」そう続けては彼女の首筋辺りへと顔を埋めて.ちゅ.と吸い付くとキスマ-クを残してふ-.と深い吐息を.「んあ.何か見てえ番組でもあんの?」離れる訳でも無く彼女の首筋へと顔を埋めつつそう続け.)
___ほんと?そう言ってもらえるなら嬉しい.
( 彼の言葉に安心したように笑みを浮かべると.「でもうちも頑張るから,此の儘じゃダメなの.」小さく拳を作ってガッツポーズを見せればへらと彼の方を向いて笑い.「ゆ,ゆうな,ぎ.特に何も無いんだけどね..その..久し振りだから緊張するっていうか,なんというか….」適当に反動で押してしまったリモコンのボタン.テレビに映し出されたのはよく見るバラティー番組.彼の吐息が擽ったくてついつい反応してしまうようで.ぼそぼそ,と相変わらずテレビに視線を向けながらも.呟き)
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