すけべぇなアイツはヘタレだった BL

あー…くっそ。遊斗のせいで、まだ口ん中気持ち悪ィ。
(休日とあらば行く当てもなく友人に連絡でもとポッケを探れど、そもそも届けに行くだけだった為に財布すら携帯しておらずせめてお茶くらい飲めば良かったと悔やみながら信号につかまり)

りゅーじ？ほら、乗ってきな。
お詫びになんか買ってあげるからさ？


(信号に捕まっている相手を見つけるととなりに止まって話しかけて)

んな奢ったくらいで俺が許すとでも？とりあえず、コーラ買って来い
(気が立っている事に変わりはないも助手席へ乗り込むと足を投げ出して今日１日は良いようにコキ使ってやろうかと思案し命令を)

こら、足乗せない行儀悪いよ？

(相手が乗るのを確認するとシートベルトを付けさせ困ったように笑うと車を走らせてスーパーに車を止めて降りて夕飯の材料もついでに買いに行こうと思っていて）

置いてってんじゃねーよ。荷物持ちしてやるからこの後付き合えよ。
(待ってるのも退屈で車から降りると都合の良いこと言いながら相手の肩へ腕を回して)

はいはい、分かりましたよ。

(クスクスと隠れるように笑って肩に腕を回されると何となくお姫様抱っこをして見せてふーっと息をつくと満足気にいい顔をして)

ぅおわ…！ってめ、なにして降ろせ!!この！
(前触れない唐突過ぎる出来事にかあっと顔に熱が集まり、公衆の面前しかも男に軽々と抱き上げられては羞恥心は激しくプライドが傷付くというものでばたばた暴れ)

暴れると余計危ないから離さないよ？
落ち着いたら降ろしてあげるよ。

それにしても軽すぎないかい？鍛えてる？

(赤面の顔をちらりと見ると怒ってるー怖いなぁと呑気にしながらも変に降ろして怪我すると嫌なので余計力を入れて)

グダグダ言ってねーで降ろせ！お前の変態さ女共にバラすぞ！！
(そう素直に大人しくなることなど先ずありえなく、喚き声に更に注目を浴びていては全て目の前の相手が元凶だと強く睨み付け動きを封じられて尚もがき)

構わないよ？女の子にモテたいワケじゃないからね

(額を合わせて動物が甘えるようにグリグリするとゆっくりと降ろしてぷっと笑うとひょろいねぇとおちょくるように一言残してさっさと歩き初めて）

だから、置いてってんじゃねえよ！言っておくが筋肉はあるし足なら俺のが早ぇ。
(慌て追い付けば尻を加減なしに蹴り飛ばしこの際カゴに好きなだけ菓子やら何やらを入れて買ってもらわなければ気が済まず前髪クシャクシャと掻き)

いったぁい...

基礎筋肉はあるね。走りすぎてコケないでよ？

(蹴られた尻を軽く摩りながら人ごとのように呟くもカートとかごを準備して入店しているときにクシャクシャになった相手の髪を軽く整えてにっこり笑うと前に歩き初めて)



ごめんなさい、物凄く遅くなりました。

お前が変なことしなきゃ転ばねーよ。…っと、ちょいすまん。
(セクハラまがいのことを遠回しに釘をさしておきながら不意に鳴り響く着信音に一言相手へ入れれば、何やら親との通話で)


(/大丈夫ですよ～。今さらなのですが二人の関係性はどちらかが片想いまたは両片想いだったりするのでしょうか？

そうかい？それは残念だなぁ
どうぞ。

(遠まわしに釘をさされたが気にせず言葉だけ反省したように答えて、ゆっくりと歩いて電話に出ている相手が歩きやすいようにしており)

｢遊斗は隆二君が大好き設定です。両想いかどうかはそちらで決めてくださって構いませんよ。とくに決まっておりませんから｣

チッ…。おい、遊斗肉にしろ肉。それ以外の夕飯は認めねーからな。
(通話終了すれば先ほどより不機嫌さを増して注文を付け加え、腕を引いて精肉コーナーへ連れていき)


(/それでは、無自覚に好いていて何らかの拍子に自覚すればなーと思います

あれー隆二くーん。夕飯、家で食わなくていいのかい？

肉でいいけどサラダも作るからね？


(引っ張られるままについて行きながら肉だけは無理だなぁと思いつつ不機嫌な様子に親御さんにケチでもつけられたのかなと推測したためとくに電話の内容を聞かず)


(了解です)

作っても食わねーから関係ねぇよ。あれ作れよ、生姜焼き。
んで、お前んち泊まっから夜通しゲームな。
(何が何でも野菜は拒否しつつ値段関係なしに豚バラ肉をカゴへ投入し、多感な時期であれば親とのいざこざもいつものことでそれも相手が分かっているだろうと理由もなしに話を進め)

ん、りょーかい。野菜食べなきゃねじ込むだけだけどねぇ...

課題あるかさ、それが終わってからね？

(関係なしに入ってくる食べ物の値段を見比べて入れ替えながらも進んでいき、ちゃっかり野菜もカゴに入れていて)

てめぇ…っあれ、やりやがったら殴っから覚えてろ。
課題とかクソ真面目かっつの
(今朝の件を思い出せば苛立ちに紛れ羞恥心もふつふつと煮えたぎり、ゴスッと肩へ拳を一発食らわせながらカゴの中身に気付くことなくスナック菓子を投入し)

痛い、痛いからー...
覚えてないので分かりまへんなぁ

大学生ですから

(肩にかかる鈍い痛みに思わず片手で摩りながら眉を下げるが次の瞬間にはキリッと目を開き口元は弧を描いていい笑顔で答えていて)