着ぐるみうさぎ 2015-01-13 00:35:34 |
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ふっ、ならそれでいこう。
ユイをこれ以上待たせるのも気の毒だろう。
(慌てて弁解する相手を見れば今失言に気付いたのは明白。それが可笑しくてくす、と口元に笑み浮かべ。ユイは突然2人の視線が己に向けられたことに一瞬目をぱちくりさせ「う?」と首を傾げるも、直後「ななー!ちょ!」と再び両手を伸ばし。「バナナちょうだい、か?案外分かるもんだな」と理解できた己に妙な感心覚え。要求通りバナナを一切れユイの口に入れてやりながら、「しかしフェイ、ユイが話せるのは当たり前だと言わんばかりの口振りだったが、その割には驚いているように見えたが?」と反応試すように問い掛け。)
わかたね。
(口元に笑み浮かべた相手にむすりと不機嫌にも見える表情するも、これ以上言っても墓穴を掘るだけだと上記を。言葉を発するユイと理解できた相手のやりとりに家族みたいだなと感心したような視線向け。だが次の問いに図星をつかれたのか咳払いすれば「何の事ね。ワタシ驚いてなかたよ。団長目おかしいね」とつらつらと言葉を紡ぎ、誤魔化すように相手の皿を取って炒飯を一口スプーンで掬い相手の口元へ突き出しつつ顔をそっぽ向けていて。)
そうか?
(己の目がおかしいのだと淡々と述べる相手。その口振りはいつもより些か饒舌に感じ、逆にそれが誤魔化しだということを認めているように聞こえ。それ以上は追求しないもののふ、と口角上げて。己の目の前に差し出された炒飯を見れば口を開けて待ち、中に入れろと目で合図して。こうでもしないとバツが悪いであろう相手はきちんと此方を見ないであろうと判断してのこと。そんな2人を他所に、ユイは先程口へ放り込まれたバナナ一切れを頬張り、もぐもぐと口を動かして咀嚼していて。)
そうね。___?まだか。ワタシ待つの嫌いよ
(こくりと頷いて早く相手が食べるのを待つが視線は感じるのに全然食べない相手に不思議げに首傾げ、上記述べつつ少々不機嫌気味にチラリと相手に視線やり。合わさる視線に相手が何を言いたいのかが分かってしまえば抵抗があるのか、一度視線を逸らして再び相手見。だが小さく息を吐いて相手見つめれば「何でワタシが…」と文句垂れながらわざと少々荒く相手の口に突っ込んで。)
無茶をするな、俺の膝にはユイがいるんだぞ?
(荒々しい相手の手付きが照れ隠しだということくらいすぐに分かり内心は笑み浮かべるものの、それを敢えて表情には出さずにいて。まるでユイを盾にしたかのような上記に続けて「だがまぁ…味は上手い。それに免じて許してやる。」と料理の腕を褒め。直後、漸く口内のバナナを飲み込んだらしいユイも「うまうま!」と満面の笑み浮かべて相手を見上げており。まるで己に同意したかのようなユイのその様子に思わず笑み溢れ、「ははっ、お前もよく分かっているな」とくしゃくしゃとユイの頭を撫でてやり。)
そ、そんなの当たり前ね。
(ユイを盾にした相手の言葉に確かに危ないかと内心少し反省すれば、己の料理の腕を褒められ。嬉しいという感情が込み上げてくるため堪えるも、とどめを刺すかのようにユイからの『うまうま』と言う言葉と満面の笑みに顔を隠すように俯かせ。だがこのままでいるのも自分らしくなく敢えて平然を装いながら上記を若干偉そうに発し、自分も一口炒飯を口に運び。)
確かにな。
(また照れ隠し。それは理解しているが実際相手の作る料理はいつも美味いためそこは黙って同意して。その時、ユイが相手に向かって手を伸ばし、「まんま!ふぇー!」と。これには笑っていたクロロも一瞬目を見開き、「まさか、フェイを呼んだのか?」と返事が返ってくるかも定かではないユイに思わず問い掛け。これまで子どもと触れ合うことなどほぼ無かったが、案外賢いものなのかもしれない、と今更ながらふむ、と論理的思考に基づき考え込み。)
…ふぇー?てワタシのことね?
(同意する相手にちらりと視線向け、まさか同意されると思っていなかったため嫌味の一つも出てこず。だが不意にユイの小さな手が伸ばされたと思えば発せられた舌足らずな言葉に相手同様に微かに目見開き。聞き間違えの可能性もあるため曖昧で、返事が返ってくるとは思っていないが相手と同じように上記ユイに問い掛け。驚きからか無意識のうちに自然とユイの伸ばされた手を軽く握っており。)
…なら俺は?呼べるか?
(2人で問い掛けてみても“ふぇー”がフェイタンのことかどうかについてはユイに返事を期待するのは難しいらしく、当の本人は相手に握られた手で相手の指握り返して「きゃっ、きゃっ」と無邪気に笑うだけで。ならばと質問を変えて己を指差しながら再度ユイに問い掛けてみれば、「う?…だちょ!」との返事。覚えてくれたのは嬉しいが、これでは「…誰が飛べない鳥だ」と何とも複雑な思いの中思わずツッコんでしまい。)
ッ……、子ども相手に大人げないね。大目に見てあげるね
(返事はやはり帰ってこないかと力抜けば、己の指を握り返すユイに引くに引けずそのままでいて。自分を指さして問う相手とユイを交互に見ればユイから出た団長らしき言葉にちょっと惜しいな、と内心呟くも直ぐに聞こえた相手のツッコミについつい吹き出し。必死に笑いを堪えているのかふるふると肩震わせつつ顔を見られないよう手で隠そうとするが、ユイにに握られているため顔を下げて緩んでいる顔を隠し。)
今日ほど“ん”を大切に思ったことはない。
(笑う相手を横目で捕らえ不快そうに眉間に皺を刻み込みながら、本人は至って真面目に上記を呟くように述べ。ダチョウと紙一重にされたのでは自身のプライドが許さない、どうしたものかと顎に手を添え暫し考え込み、ふと何か思い付いたようにその手を離せば視線は相手に向け「そうだフェイ、今日から家では俺をクロロと呼べ。」と指定して。)
ん、が抜けたくらいで大袈裟ね。好きなように呼ばせてあげたらどうか?
(笑いを精一杯抑えて顔上げれば、真面目に悩んでいる様子の相手に再び口元が緩んでしまい。ンンッ、と軽く咳払いしてなんとか顔引き締めれば他人事のように上記を。考え込む相手を他所にユイの手をふにふにと触って柔らかさを堪能していたが、不意に指定された呼び名に動きを止め。「は?団長いきなりどうしたね?ワタシ嫌よ。団長は団長ね」と今更変えるよう言われても呼び名は定着しているため無理だと首振り。)
何故だ?ノブナガもたまに呼ぶ。
それに、よくよく考えてみれば別にこの家にいる間は蜘蛛として動いているわけでもない、クロロでも支障はないだろう。
(相手が“団長”と呼ぶからダチョウになる、ならばと“クロロ”呼びを提案したらしく。それを無理だと拒否する相手に畳み掛けるように上記をツラツラと述べつつ、最後には「これは団長命令だ」と困った時の“団長命令”を使用。状況的にはかなり矛盾したことを言っているものの、自分としては相手に名で呼んでもらえる上、ユイにも正しく名を覚えてもらえるという一石二鳥故細かいことは気にしておらず。)
さきから言てることが矛盾してるね。
(確かに家にいる間は関係ないが慣れている呼びかたから呼んだことのない名前を口に出すというのはどうしても出来ず。無理だとそっぽ向くが己がそれに弱いのを知っているのかのように団長命令が出され、ずるいとばかりにむくれた表情で相手見れば上記を述べ。少しの間悩んだ末にぎゅっとユイの手を握って「…クロロ。_でいいか?その代わり外ではぜたい言わないよ」と小さく呟いてから、これで満足かと視線移して。)
あぁ、上出来だ。悪くない。
(移された視線に、それだけでも十分問われた内容の答えとなるような満足げな笑みを浮かべて頷き。「外出時は仕事が多い。今まで通りで構わないぞ。」とまるで此方が譲歩したかのように錯覚させる言い回しで付け加え。相手が己の手を握る力を強めたのを不思議に思ったのかユイは「う?」と相手見上げ。その様子はまるで、どうしたの?と問い掛けているようで。)
やぱり慣れないね。…ぜたいそう呼ばないとダメか?
(外出時は普段の呼び名でいいという相手に軽く頷くも、先程相手の名を口に出したときの違和感にどうしても慣れず。少し考えて上記呟けば、続けて絶対呼ばないといけないのかと問い掛けて。ユイの様子に首横に振れば「何でもないね。」と手の力を柔らかくしながら言い。小さく息吐いて視線テーブルに向ければ冷めてしまう前に食べなくては、と皿を取って一口掬いスプーンを相手の口元に近づけ。)
…そこまで拒否されると流石の俺も傷付く。
(相手が嫌悪感で嫌がっているわけではないと分かってはいるが、そうも嫌がられては己としては複雑で。面白くなさそうな顔をして上記を返答として返しつつ、近付けられたスプーンを口へ含み。そうこうしていてもユイへの食事も忘れてはおらず、またバナナを一切れ口へと運び。「きゃー、ふふ」と余程バナナが気に入ったのか、嬉しそうにしながらそれを頬張りもぐもぐと口を大きく動かして。)
(/有難うございます!
では、もう一度お相手の方お願いできますか?
取り合えず返しておきますね!)
…わかたね。クロロて呼ぶよ
(自分では無意識だったがそこまで拒否していたのかと自分の発言思い返してみて。少しして相手見れば決めたのか揺るぎのない声音で上記を。「そんなにバナナ美味しいか?」ユイがバナナを嬉しそうにしながら頬張る姿に和みながらも通じるか分からない前記問えば、相手に続いて自分も炒飯を口に含んで。)
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