ぬっしー★ 2014-11-24 04:45:12 |
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「…ふーん」
いないんだ…。と心の中でどこか安心したような嬉しい気持ちになり、思わずニヤケそうになるのをなんとかこらえ、息をふぅ…と小さく吐き出せば澄ました顔でからかうように
「じゃぁ…決定だね?まぁ、彼女がいて家でイチャイチャしたいから……って、話だったら諦めだけど…」
いないなら、大丈夫でしょ?といいクルッと相手のほうに顔を向け小さく首をかしげながらニッコリと微笑みを浮かべ、半ば強引に決定させようとし
…なんだよ…
(相手が小さくため息を吐き出せば、何か問題のあるのかとでもいいたげに上記を述べて、半ば強引に決定しようとする相手に「…まぁお前が困ってるなら仕方ないな…」と結局相手を住ませることになって
「本当?」
流石に怒られるかな~…っと言ったあとで少し考えていたが、相手の言葉を聞いて少し驚いたように見つめる。そして「ありがとう!さすがお兄ちゃんだね」と嬉しそうにニコニコと笑い、鞄から小さくたたんだ紙を取り出して相手に渡す
お前が大学を卒業するまでだぞ
(今言っても何年後の話なのだろうか、相手が大学を卒業するまで住ませるということにして、嬉しそうに笑い、小さくたたんだ紙を渡してくると「なんだこれ?」と受けとって
「…契約書、お母さんが“住まわして貰うんだからちゃんと契約書ぐらい書きなさい”って」
と言うと、畳み終わった洋服を自分のスペースになるであろう、カーテンの向こう側へ消えていく。【契約書】には役割分担表のようなものがかかれてあり、最後に“家賃は割り勘することを約束します”とちゃんと赤ペンで書いてあり、指印も押されていて
一番したには小さい字で『なお、料理は一応作れますが、命の保証はできませんのでその辺はご了承下さい』と書かれており
はは、母さんらしい…
(受け取った紙がどうやら契約書とは名ばかりで、ただの役割分担表や約束事などが書いてあるだけで、下の方に小さい字で書かれてあることを確認すると「大丈夫だ、お前に勝利なんて期待してない」と言うと契約書にサインをして
「…なんか言った?」
相手の言葉を聞いてカーテンから顔だけをだし、目を細めムスッとした顔で相手を見つめる。
契約書にサインしている相手を見れば、そっとカーテンから出てきて、相手の側に座れば除き混むように契約書を見つめ「お兄ちゃんがいて、本当によかったよ」ありがとう。と改まってもう一度お礼を言えばゆっくり座ったまま頭を下げ
(ミスです、勝利→料理
べつになーんも?
(カーテンの向こう側から顔を出す相手にそっぽを向きながら上記を述べて、そのカーテンから出てくる相手がそばに座って頭を下げてくると「あー、まぁ困ったときはお互い様だ」と契約書を相手に渡すと「美夏はコーヒー飲めるか?」と寝室から出ていこうとして
「うん、飲める…けど…」
出ていこうとする相手の手を掴み「そんな気を使わなくてもいいよ、コーヒーくらいなら私も入れれるし…」と、そう言うと自分専用に持ってきたコップを鞄から取り出して立ち上がり、そのままキッチンへ向かって歩きコーヒーを探し始め
ん?
(部屋を出ていこうとすると突然手をつかまれて制止させられて、相手が自分より先に部屋を出ていこうとすると自分もそれについていき、「コーヒーはここ」とコンロの上あたりの戸棚から取り出して
(ありがとうございます
「ありがとう…」
コーヒーを受け取りお礼を言うと、コップの中にコーヒーを入れお湯を注ぎ「……お兄ちゃんってさ、勿体ないよね色々と…」と言いながら置いてあった砂糖とミルクをコーヒーの中に入れスプーンでゆっくりかきまわす。
どういたしまして
(コーヒーを相手に渡すと不意にお礼を述べられて上記を述べて、コーヒーに砂糖とミルクを入れて混ぜる相手とは相反して自分はガッツリブラック派なのかコーヒーに何も入れず飲み始めると相手が呟いて「もったいないって…なにが?」とその言葉の意味を分かっていなくて
「…だって、背が高くてお兄ちゃん見たいに優しい人、そうそういない気がするけどね?……まぁ、顔はまあまあだけどね」
と、一言余計な事を言うとコップを両手に持ち、猫舌なのか、ふぅ…ふぅ…と珈琲を冷ましながらちょびちょびと飲み始め、チラリと相手に視線を向ける。
ほう、お兄ちゃんはブラック派なのか…。と相手が砂糖もミルクも入れない様子を見て心の中で小さく呟く。
…お世辞言っても何も出ないし、最後のはどういう意味だコラ
(コーヒーを冷ましながらこちらに視線を向ける相手が言えば、相手の額に己の拳をゴチンと軽く一発、コーヒーを啜りながら、ふと時計を見てみるとバイトの時間が迫ってきていて支度をすると「美夏、今からバイトに行ってくるから」とコーヒーを飲みほして「鍵かけろよ」と早々に玄関へ向かい
「いったーい」
叩かれた額を抑え、膨れっ面で軽く相手を睨みながら見つめる。
バイトがあると言って、支度をしている相手の背中をコーヒーをもちながら見つめ「…バイトって…帰りは?何時?」とそっと問いかける。
帰りは…11時くらいになりそうだな
(相手に問いかけられれば時計を見て少し考えるようにして、自分の中で答えが浮かべば上記を述べて、靴紐を結び終えれば「ファミレスは24時間経営だから仕方ねえよ」と自分が働いている場所は24時間営業なので仕方ないと言い「じゃあ行ってきます」と出ていき
「…いってらっしゃい」
ふーん、ファミレスか…。
行ってしまった相手の背中を見送ったあと、玄関の鍵をそっと閉めて、部屋の片付けをし始める。
それから一時間…二時間…。と、剛がバイトへ出掛けてから時間が過ぎ、ようやく終わった部屋の片付け。…うん、我ながらなかなかいい感じに片付いた。
殺風景に近かった部屋が一気に可愛らしくなり本人的にも満足のいく部屋へと変わった。
コップを荒い、お風呂を掃除し、洗濯も回し…ちょくちょく間違ってはいるものの、なんとか家事をすべてやりきり、休憩をしようと横になる……がしかし、十分後……。
「凄い暇なんですけど…」
時計を見れば夕方の六時過ぎ…。ぐぅぅぅっとお腹が悲鳴をあげている。
そう言えばお昼食べてないや…。
暫くボー…っとしていると、ふと良いことを思い付く。
お兄ちゃんのバイト先へいっちゃおっかな~
働いている所を見てやろう。すぐに着替えを済まして部屋をあとにする。
よし、やりますか
(ファミレスの制服に着替えればシフトの時間になったので店の中に入り、早速店に客が来れば「いらっしゃいませー」と席に案内して手際よく接客をして、夕方を過ぎてあたりが暗くなればそろそろ客が多くなるころ、気を引き締めなおすと早速店に客が入ると「いらっしゃいま…」と来訪者に驚愕して
「…いらっしゃいました~」
ニッコリ。まさにこの言葉通りの満面の笑顔で相手の目の前に立つ。
部屋を出てから、道に迷いながらも相手の働いているファミレスに無事つくことができ、少し冒険してきたような達成感が溢れ思わず店の前で小さくガッツポーズをしてから中へはいったのだった。
中にはいれば、自分の姿を見て驚愕している相手の姿があり顔を見て笑うと、暫く見つめたあと「ほらほら、お客さまを待たせちゃ駄目だよ?おにぃちゃん?」と、小さな声でニヤリと笑いからかうような口調で言って急かす。
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