及川徹 2014-06-28 13:32:30 |
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…なんですか、それ。見つけなくていいです。
(頬に触れる水がやけに冷たく感じる、その事によって自分の顔がそれ程暑くなっていることを再確認するとムッとしたまま相手を見遣る、相手の笑顔がだんだんと無表情になっていくのを感じる。不味いことを言ってしまった、そう思ったときには遅く、天才が嫌いという相手の言葉が聞こえ、謝ろうとしたがいつもの相手に戻ったのでそのタイミングを逸してしまい、おもわず黙り込んでしまう。「…及川さん、オレ達これから一緒に生活するんです。嘘とか、遠慮とかそうゆうのやめてください。さっきのはオレが悪いんですから、嫌なら本気で嫌って言ってください。」なんて自分からは考えられないような言葉がスラスラと出てきてしまっては“今の痛かったかも”なんて考えてしまって。「わー、そうですねー」と相手の言葉を軽く流すようにあしらうとやはり相手がお前というのは何だか好きな気がする
えー、いいじゃん。俺の趣味に追加したからね?
(今度こそ軽く流されるかも、そう思いながら冗談ぽく言ってみたものの冗談で終わらせる気は無く、これからとことん相手を探って行こうと思い。黙り込んでしまった相手に不覚にも漏らしてしまった本音で場の空気を悪くしてしまった。後輩にここまで言わせてしまう自分が情けなく感じると共に自分ときちんと向き合ってくれる気があると取れる相手の言葉を嬉しく感じ。眉を下げ、らしくない下手な笑顔を作れば「…ごめん、国見ちゃん…ありがとね。っめか、今のはないわ。岩ちゃんが居たら俺、殴られてるとこだよね〜。ああ怖い!」これではまた誤魔化していると取られるかもしれない。彼に遠慮するとか本気で向き合わないとかそういうつもりは全くないが、大人になりきれない自分には今の段階ではこれが精一杯で、相手が気にしないでくれることを願いながら。「うわ、扱い酷っ!俺は仮にもお前の先輩だよ!?」自分の軽い冗談と、それを流しながらも聞いてくれる相手。何でもないやり取りが心地良く感じられ自然と表情も和らぎ
やめてください、もっとまともな趣味を持ってくださいよ。
(自分について探られることを趣味だなんてされたら自分の変な癖や行動まで見られてしまうかもしれない。そんな間抜けな姿は出来れば見せたくない訳で、相手がその気なら自分も相手を探って行こうと考え、口には出さないが内心可愛げの無いことを企んで。下手な笑顔だ、相手がこんな風に笑うなんて知らなかった。いつも飄々としていて余裕そうな笑みを浮かべていて、でも内側には誰にも負けない闘志を秘めている、そんな相手が。「…全く貴方は…いいですか、オレを甘く見ないでください。中学の時からチームメイトだったんですから。でも、これ以上探ったりしませんから気にしないでください」と相手を安心させようと言葉を選んで。「知ってますよ、尊敬すべき先輩ですもんね」と薄く笑いながら述べると先程までめんどうなことになりそうだと思っていたこの共同生活が楽しくなるのではないかと考えて
しょうがないじゃん!興味持っちゃったんだから、とことん究めなきゃ。
(ただのチームメイトで後輩である相手にここまで興味をそそられるとは自分でも想像がつかなかったことで。何故こんなにも気になってしまうのかよくわからないが、きっと同部屋になって物理的に相手との距離が縮まったからなのだろうと思うことにして、笑顔を崩さず相手をジッと見れば「何か国見ちゃんが大人に見えるんですけど。先輩悔しいなー」気遣って言葉を選んでくれているのが目に見えてわかり、自分の大人気なさに嫌気がさして態と相手を茶化すような態度をとり。気分を切り替えようと立ち上がり窓を開ければ「尊敬尊敬って絶対思ってないよね、お前。あー空気入れ替えよっと!」
全然しょうがなくないです。
(しょうがない、なんて子供みたいな言い訳を繰り出す相手にキッパリと上記を言い放つとなんだか自分まで相手のことが気になってしまい、これはもうどちらも泥沼だな、なんて考えて。ここでムキになって相手に言い返せばそれこそ幼稚な言い争いに発展してしまいそうで、「貴方よりは大人ですよ、精神的にですけど。」と憎まれ口を叩きながら自分のが子供っぽい気がするがそこは気にしないことにして茶化すような態度には茶化しで変えそうだなんて考えてしまう。「思ってますよ、割と本当に。及川さんはなんか、先輩って感じがしないんですよね、不思議です。」そう言い、立ち上がっては冷蔵庫に向かって何もねぇな、なんて思って
しょうがないの。これは俺の気持ちの問題なんだから、お前にそんなこと言う権利はありませーん!
(勝手なことばかり言っている自覚はあるし、自分は相手より年上な癖にきっと本当の子供より質が悪いだろうが、相手は軽くあしらいながらも絶対に見放すことはないだろうという何故か根拠のない自信があり、つい子供染みた事ばかり口走ってしまい「…国見ちゃんのくせに生意気!」悔しいが認めざるを得ない発言に反論出来ず、冗談混じりにキッと睨みつけた後すぐに笑顔を見せ。「冷蔵庫、空っぽでしょ?あ、買い物行くー?」そういえば水も先程出した2本が最後だったなと思い出し
それはそうですけど…子供ですか、もう…
(何やら自分よりも幼稚な言い訳を繰り出す相手に目を細めながらそんなことを言うと逆に自分が生意気だの何だの好きなように言われていることに気付き、しかしもう言い返す言葉がないので「はいはい、もうそれでいいですよ。」なんてそれこそ子供くさいことを口走り。「…そうですね、買い物行きましょうか。」と言っては着替えたほうがいいのだろうかと自分の格好を見直す、私服のジャージ。部活のでも学校のでもないから名前も入っていないしこれでいいだろう。
バレー以外の時くらい良いじゃん!
(いくら中学生の時から知っているとは言え、後輩である相手にこんな餓鬼臭いことばかり言うのはどうかと思うが今更後には引けず、このまま押し通すことにして。「わー、その態度やっぱ生意気ー。嫌いじゃないけどね!」買い物に行くため着替えようと相手を見ればジャージ姿で。出掛けると言ってもただの買い物だが、せっかくの休日でもあるし勿体無いとクローゼットを探り始め「国見ちゃん、その格好で行くの?」適当に服を取り出せばその場で着替えながら
オレの中の素敵な及川さんが音を立てて崩れていきますね。
(そんなことは勿論嘘なのだが、バレー以外のときはだなんて腑抜けたことを言っている相手を一喝してやろうという悪戯心が働いてそう言うと思わず笑ってしまいそうになる。「嫌いじゃないけどね、って…オレが及川さんだったらオレのこと嫌いですよ」やや自虐的なことを言っているように聞こえるが、実際問題そのとおりで、自分みたいな人間が居たら確実に苦手だろう。可愛げもなくて小生意気、そんな後輩とは口も聞いたくないわけで。ジャージ姿なことを突っ込まれると「いや、面倒なんで。…及川さんが嫌なら着替えますよ?」
えっ!?それはちょっと……ってか国見ちゃん、今"素敵な及川さん"って言ったよね?
(相手に幻滅されては困る、そう言おうとしたが、それよりも素敵という単語が気になり。相手は別にそこが言いたかった訳ではないと思うが、つい鬱陶しいくらいに反応してしまい「へぇー…国見ちゃん自分のことそんな嫌いなの?」どんなに生意気だろうと彼は可愛い後輩であることに変わり無い。常にやる気のない感じに見えること以外、自分から見れば特に欠点など思い当たらないのに、自虐的な発言をする相手に首を傾げ。「いや、嫌ってわけじゃないけどさ。せっかくなんだし、国見ちゃんの私服姿見てみたいなーなんて!」そう言って笑顔を向ければ、何やら先程出した服が気に入らなかった様子で再びゴソゴソと漁り始めて
言葉の綾です、及川さんまじ及川さんです。
(自分ではあまり気にならない言葉だったのだが、相手がそこまで追求してくるとは思わず、言葉の綾だと上手い言い訳を見つけてはそれを使って。「自分のことを好きな人なんて居るんでしょうか…自分の悪い所ばっかり見えちゃうんでなんかちょっと…」自分のことを客観的に見るとどうしても悪目立ちしている所しか思い浮かばなくて苦笑しながらそう述べる。私服がみたい、先輩からの要望なのだから後輩として応えるべきだろう。しかし自分にはファッションセンスなんてものはない。「…いいですけど、あんまり期待しない方がいいですよ」と言ってはバックを漁り始めて
だよねー。てかさ、マジ及川サンて?
(やはり予想通りに特に意味はなかったが、お世辞でも言ってくれるかと勝手に期待していた為若干落ち込んだ様子で肩を落とし。続いて相手の口から出てきた言葉に、この流れからしてきっと良い意味ではないのだろうと眉間に皺を寄せ。「ま、大半が自分のこと嫌いだろうけどさ。お前ネガティブだねー」何に対しても興味を持たないイメージの彼のこと、自分自身にすら興味がないと言い出しそうな気がしていたが、案外普通なんだなと少々失礼なことを思いながら自虐的な相手に苦笑して。要望を受け入れて着替えてくれそうな相手に上機嫌になり、自分はいつの間にか着替え終われば「俺、ちょっと外出するって伝えて来んね?その間に着替えとくように!」ビシッと相手を指差すと鼻唄をうたいながら部屋を出て行き
ぜひググって見てください。
(何かを説明するのはあまり得意ではないため、自分で調べることを勧めてみる。自分がネガティブだとは知らなくて相手に言われてから気付き、ああそうかもしれないな、なんて。「ネガティブ、でしょうかね…」なんて小さく呟いてはバックの中の服を漁りながら相手に言われたことに頷いて、「はーい」と間の抜けた返事をし。なにを着ればいいのだろう、適当に引っ張り出した服は七分丈のサルエルとロンTというありがちな格好。ジャージを脱いで服を着ると相手を待ち
……お前、絶対バカにしてんでしょ。
(ググれ、なんて言われるとは予想外過ぎて。自分が子供染みたことばかり言った所為だというのは十分過ぎる程わかっているが、相手の対応が非常に素っ気なく感じ小さく溜息を吐いて。「あらら、自覚なし?でも大丈夫だよー。お前の長所はこの及川サンが引き出してあげるからさ」胸を張り得意気な顔で言い放ち。
「おまたせー…おお、いいじゃん、国見ちゃんっぽい!」ドアの隙間から顔を覗かせると着替え終わり先程までとはすっかり変わった相手を頭から足先までジッと見て。ゆるい感じが相手らしくもあり何とも新鮮で、目を輝かせ
(バカにしてる、だなんて心外だ。自分はバカにしてるつもりはなく、ただ宥めてとりあえず相手を鎮めることから始めないといけないな、なんて考えたわけで。その上相手に自分の良さというものを知っていると言われてしまうとなんだかもうよくわからなくなって首を傾げてしまい。「オレっぽいってどうゆうことですか、もう…及川さんと並ぶの恥ずかしいですよ、オレありがちな格好なんで」と謙遜して言う。謙遜ではないのかもしれない、自分が思っていることを正直に言ったのだから正直な気持ちなのかもしれない
(突然すみません。失礼なんですけど、主様とは合わないようなので、辞めたいと思います。ありがとうございました‼良いお相手が見つかりますように!)
(そうですか…安心しました。何かありましたら、遠慮なく言ってください!)
(いつまでもこんなことばかり言っていてはキリがない、それこそ子供みたいだ。この目の前にいる後輩に呆れられては困る。これからは部活だけでなく、この部屋で一緒に過ごすのだから色んな事に支障が出てしまう。早く外にでも出て切り替えよう。そう考えれば一気にドアを開け「その、ゆるーい感じ?国見ちゃんのイメージぴったりじゃん。」ほぼジャージ姿しか見たことのない相手の貴重な姿、これからは頻繁に見る機会があるのかと思うと何だか不思議な感覚で。靴を履いたまま身を乗り出して相手の腕を掴めばグイッと引っ張り「何が恥ずかしいの、ほら早く行くよ」
(/最近どこのトピでもなりすましが多いので気をつけましょうねっ!
主様も不都合などありましたら言ってくださいねっ!
適当に掴んだ服がこれだったんですよ。
(ゆるいイメージ、それは確かに合っているのかもしれない。自分が勝手に思っているのかもしれないが、あまり気合いを入れるのは好きではないため、緩々と生きていたいからか、そのような行動がつい出てしまう。何に対してもそうなってしまうのはもう仕方のないことなのだろう。腕を引かれ、バランスを崩してしまいそうになるが、足に力を入れて踏みとどまり、「センスがないからですよ、オレの」と言いながら靴を履いて。どこに買い物に行くんだろうか、いつも任せてばっかりだったのでわからない、あいてについていけばいいか、なんて
(そうですね…素早い対応ありがとうございました!)
ふーん?でも似合ってるよ。いつもそんな感じなの?
(初めて見るそれは、お世辞ではなく本当に似合っていて。変に着飾らない自然な感じも好印象で、近所へ出かける時でも気合が入りすぎていると言われることの多い自分にはとても真似できそうにない。センスが無いどころか羨ましいくらいなのに、相手が何故そこまで自信なさげなのか理解できずに首を傾げ。「そんなことないと思うけど。俺はその感じ、好みだよ?」それだけ言ってドアに鍵をかければ、楽し気に鼻唄を歌いながら軽い足取りで出口へ向かって歩き出し「さて、国見ちゃん何か買いたいものある?とりあえず飲み物だよねー」
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