主 2014-05-16 23:12:21 |
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先輩の俺からしたらお前なんてまだまだだ(これ以上伸びなさそうな相手の背中にとどめとばかりに一押しぐぐっとくれてやり。はぁ、と溜め息を漏らすと「…あのな、言い出しっぺの法則って知ってるか?」言うと口元にやりとして)
痛い痛い痛い痛い…(苦笑いを浮かべながら体に力を入れると「ん…?俺も言うんすか…?」とまた苦笑いを浮かべて「えー…俺は好きな人いるっすよ~」と
…ま、こんなもんだろ(ひととおりストレッチを終えてぽんぽんと肩を叩くと自然と身体を離して。「そ、そうなのか…?」てっきりいないの一言が返ってくるとばかり思っていた為不自然に驚いてしまい)
お、俺は…。お前が誰が好きなのか言ったら、教えてやらないこともない(質問返されるとうっ、と言葉に詰まり視線を泳がせ。腕組みすれば偉そうにそっぽ向いて)
え…(相手にそう言われると少し考えてから相手に近づいて「俺の好きな人は…」と言い相手の胸元をつかむと相手の唇に自分の唇を重ね「先輩っすよ……」と小さな声で言い少し頬を赤くさせると「じゃ、じゃあ俺はこれで…」と走って部室から出ていき
っ、!?(不意に重ねられた相手の唇に一瞬何が起こったのか分からず思考が停止し瞠目して。しかし目の前から立ち去る相手に「…おい!真琴!」と反射的に追い掛けその腕を掴んで引き止めてしまい)
あ…悪い…つい、(言われて慌ててパッと手を離すと手持ち無沙汰にその手を持て余し。そこで漸くつい先程の相手の言葉がフラッシュバックして僅かに赤くなると此方も目を合わせることが出来なくなり)
……(少し赤い顔を隠すようにタオルを頭の上から被ると「あれ…迷惑っすよね…すみません……」とまた作り笑いを浮かべながら言い
…その顔やめろ(相手の偽物の笑顔を見かねて静かにそう言い。長い長い沈黙の後、ひとつ溜め息を吐くと「迷惑かどうかは…俺が決める」と相手を真っ直ぐ見据えるとその両肩に手をおいてゆっくりと己の顔を近付けていき)
あ…はい…(ヘラッと苦笑いを浮かべるとしばらくの沈黙のあとにかえってきた言葉に少しビクッとして相手が自分の肩に手を置いて顔を近づけてきたため「せ…先輩…?」と
………(先程相手がそうしたようにゆっくりと唇を重ねようとしたのだが、随分と慎重過ぎた為かこつん、と相手の眼鏡のフレームに鼻がぶつかり「いて、」とぴたりと止まり)
せ、先輩大丈夫っすか…?(相手の顔が近いため頬を紅くしながら言うと首を緩く傾げ「あ、あの…先輩は俺のことどう思うんすか?」と
それは…(ぶつかった鼻をさすりながらバツが悪そうに相手から離れるとその質問に口ごもり。目を泳がせた後「正直、鬱陶しいと思ってる」と告げるが「いや、思ってた…だな」と訂正し)
…嫌いじゃない、と思う(徐に口を開くとぽつりと言葉を零すと、「さっき、お前にキス…されたのがあまりに唐突過ぎて分からなかったから、もう一度確かめようと思ったんだが…失敗した」止め処なく言葉が溢れて。最後に少しだけ悔しそうに苦笑すると「でも、これ以上は教えてやらない」と意地悪く人差し指唇に当てて)
……!(パァァと嬉しそうに表情を明るくさせて頭に被せていたタオルをとると「あー…これのせいっすかね~…」とメガネを外してみるがよほど目が悪いのかぼやけてしまい「えー!教えてほしいんすけど」と相手の腕を掴みいつも通りの表情で言い
…そうだ、お前の眼鏡が悪い(相手が外した眼鏡をやや子供っぽく指差して己は悪くないとでも言いたげに指摘し。「じゃあ、俺が教えたくなるように頑張るんだな」何時もと変わらぬ相手の表情に安心を覚えて、尚も意地悪く笑うと相手の頭ぽんぽんと)
でもこれないとよく見えないしな…(なんて呟きながらメガネをかけ直すと相手が少し子供っぽいところを見るとクスッと笑い「えー…それいつなんすか…」と少しムッとしながら呟いて
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