主 2014-03-15 22:36:24 |
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おい、俺の連れに何か用か?(恐らくはナンパ目的であろう、見るからにチャラそうな男の三人組が路地裏の彼女をジロジロ見ては何やら話し合っているのを見つければ威圧的な態度で言いながら男の一人の肩に手を置き睨みつける。 すると男達は事を荒立てるつもりはないようでブツブツ文句を言いながらもそそくさとその場から去っていく。「おい、お前」後に残った相手へとその場にしゃがみ込んで声をかけて
ひっ…(相手に声をかけられるとビクッと体を揺らし顔をあげると相手がいて思わず悲鳴のような声を出すとまた相手から逃げようと立ち上がろうとするが足が震えて立てなくなってしまい「な、なに…!?」と相手を見ながら涙目で言い震えている手をギュッと握り、
別にそんなに怯えなくても誰も取って食ったりしねぇよ(明らかに怯えの色が見える相手へと大きくため息をつけば小動物みたいな奴だなんて内心失礼なことを考えながら立ち上がる。 横目で相手を見ながら「お前…ちょっと付き合え」なんて何の脈絡も無しに言えば動けずにいる相手の腕を掴みこちらへと軽く引き
……(手をギュッと握ったままでフルフルと震えながら相手をしばらくジッと見ると、やっぱりなんか怖そうな人、そんなこと思いながら目を逸らし「へ…?ひゃあ…!?」腕を掴まれ軽く引かれるとなんとか立ち上がれたが体制が崩れ相手にぶつかってしまい「ご、ごめんなさい…」と涙目で言い
おっと!?(腕を引いた勢いのまま体制を崩した相手をとりあえず軽く抱き止めてから両肩に手を添えて身体からそっと離して「気をつけろよ」と短くぶっきらぼうに言い放ち、腕をとれば「ほら、行くぞ」とそのまま腕を引いて歩き始めて
ごめんなさい…(気をつけろよ、と言われ相手から慌てて離れるとまた涙目で謝り「へ…!?ど、どこに…!?」と腕を引かれとりあえず相手についていき「あ、あの…?」と相手を見ながら言うがやっぱりなんか怖いよ、なんて思い目を逸らし
空腹のままお前を探したせいでもう腹が限界なんだよ、だから飯に付き合え(どこへ行くのかと戸惑っている様子の相手の腕を引き、身寄りの無いらしい相手の様子を見るにお腹を空かしているのではないかと考えながらも相手の意見など聞こうともせずに自分の都合だけを述べる。 「ちなみに金は俺が出してやる、だから心配はいらん」相手に遠慮をされてしまう前に先手を打ち、妙に自信満々に言ってのけ
えぇ…(なんだか少し嫌がりながらついていくとまわりの人達が自分の服装をじろじろと見ていることに気付き少しビクビクしながら歩くと「え…あの…」とオドオドしながら意味のわからない返事をして
どうせ他に行く宛も無いんだろ?(明らかに嫌そうな声を発する相手を振り返り意地の悪い表情を浮かべながら、先を歩き「…にしてもお前目立つな…」周りの視線が彼女に向けられていることに気がつき小さくため息を漏らし
ないけど…(オロオロしながら仕方なく相手についていくと下を向きながら歩き「目立つの…?これ普通のはず…なんか国の様子も違うし…」また声を震わせ若干泣きそうな表情でボソボソと話し「もう嫌だよ…」と目をこすりながら言い
ならいいだろ、食える時に何か食っておかないとお前、絶対野垂れ死にするぞ(ちゃんと後ろをついてきているかを確認しながら少し冷たい口調で現実を突きつけるように言って、弱気な言葉を口にしては再び泣き出しそうになった相手へと「だから一々泣くなっての、お前の事情は知らないけどさ、そんな何もかも悲観してたらどうにかなるもんもならないんじゃないのか?」後ろを振り返り、頬を掻きながら柄じゃないななんて考えながらも相手を慰めるような言葉を口にして
う…(相手の話を聞いてそう呟くと突然後ろを向いた相手をビクッとしながら見て「そうだけど……だって…」ボソボソとなにか言いたげに下を向きながら言い「怖いんだもん…」なんて呟くように言ってから「帰りたい…」と
だっても何もあるか、人間どんな時でも腹は減る…っと、ここでいいか(未だに何か言いたげな相手に少しじれったそうにため息混じりに呟き、やがて歩いていた先にファミレスを見つければ入り口のドアを開けて、帰りたいという単語が飛び出せば相手の妙に古めかしい姿からもしかしたらと一つの考えに思い至り「今年は何年だ?」という質問を投げかけて、普通なら2014年と返ってくる筈だと内心考えていて
なに…ここ……(ファミレスなんて見たことないため相手が開けたドアの前で立ち止まりジッと見ていて急に今年は何年だ?と言われてしばらく考えてから「えっと……たしか…1867年……?」と自身もあまりよくは覚えていないらしく曖昧な言い方をして「き、急になんですか…!?」と今年は何年かを聞いてくる相手を不思議そうに見て
とりあえず飯が食えるとこ(細かい説明が面倒で大雑把にそう説明をしては先に自分が中へ入り、ドアを開けて相手が入ってくるのを待っている。 こちらの質問に曖昧な様子ながらも答えた相手の返答した年数は誤差と言うには無理が有りすぎて、自分の中の彼女は過去からやってきたのではないかという仮説が現実味を帯び始めて「冗談はよせ、今は2014年だぞ?」必死に頭の中からそんな非現実的な考えを締め出そうと真っ向から相手の答えを否定して
……(ドキドキしながらユックリと相手に近づくとキョロキョロと中を見回してみて「ご飯が食べられるとこか…」なんて呟くと「へ…2014…?」とキョトンとしながら首を傾げ
…おい、ぼんやりしてないで行くぞ(中に入り、店員に席の案内を受ければキョロキョロと店内を見回している相手の腕を掴み、クイッと引き座席へとそのまま連れて行き、「信じられない話だが…お前はここより過去から迷い込んだってことだ…」キョトンとした様子の相手へとため息混じりに自分でも未だ信じられないといった様子で告げて
あ、うん…(相手にぼんやりしてないで行くぞ、と言われ慌てて早歩きをすると相手に腕を掴まれるとビクッと体を揺らし座席に連れてこられると座っていいのかな、とチョコンと椅子に座り「過去から迷い込んだ…?」とキョトンとしながら首を傾げ「ど、どうゆうこと…?」と
好きなもん食えよ、ほらメニュー…いや、お品書きか(席についた相手へとメニューを手渡しながらメニューで通じるだろうかと一瞬考えた後に恐らく相手にも通じるであろう言葉で言い直して「つまりここはお前が居た世界よりずっと先の世界ってことだよ。建物とか服装とか全然見たことも聞いたことも無いようなものばっかだろ?」キョトンとした表情を浮かべている相手へとため息混じりにそう説明をして
え、あ、うん……(相手からメニューを受け取ってなかを見てみるがよくわからなくて首を傾げ「えっと…これ…」と指差したのはメニューのはじのほうに乗っているおにぎりの写真で。「先の世界……確かに…」と膝の上に手を置いてギュッと握り呟いて「じゃあ私…どうやってここに来たんだろう…」なんてまた呟いて
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