主 2013-11-16 16:15:12 |
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な、何かこっち来てる...?、( 相手と目が合えばビクリと肩揺らし慌てて逃げる様にその場を立ち去り。しかし何処へ行くかなんて全く決まっておらず何の考えも無しに玄関へと。_其処はもう直相手が来ると言うのに。久々に全速力で走ったせいか息切れをして靴棚の後ろへ隠れると鏡で目の腫れを確認して。今の状態じゃ相手と顔向け出来る筈も無く溜め息を吐けば膝に顔を埋めて。)
(/え、有りますよ、( キリッ /← )
あ…、ったく…。( 逃げる様に其の場を立ち去って行く相手に声をかけようとするが既に全速力で走り出していたらしく直にいなくなってしまい。一度相手の泣き顔を見てしまったからには其れを其の侭放っておく事等自分には出来ず、早足で相手の向かった方へと追いかけて。着いたのはのは学校の生徒用玄関、辺りを見渡していれば漸く物陰に姿を見つけ、安堵の溜息を洩らせば「やっと見つけた…、大丈夫か?」と先程の泣き顔を見た所為かゆっくり近づき乍ら声をかけて )
( 貴方様>>|越えられない壁|>>自分ですから…! ← )
...失恋しただけですので気にしないで下さい、( 顔を上げ相手から顔を逸らせば何とも可愛くない言い方をしてしまい。こんなことになるなら早く気持ちを伝えていれば良かったのかもしれない。振られると分かっていても気持ちだけは伝えたかったのに、伝える前に失恋が確定してしまった。吹っ切ろうにも吹っ切れない自分が嫌だ。「じゃ、じゃあ今日は帰りますね」これ以上相手の前で情けない姿を見られたくなかった。相手の顔を見れず其の侭背を向けて。)
(/な、何ですかそれは...!、不等号逆ですよ!!← )
…失恋、したのか。( 素っ気ない返事と涙ぐんだ表情も此れで頷けるが、相手に好きな人が居た事は分かっていたもののいざ目の当たりにしては胸を痛めない訳が無くて驚きに目見開くが直に苦しげに眉間に皺を寄せて。”何故自分ではないのだろう。”と考えてすらしまう自分に大凡驚きもあるが目の前で早々に此の場を離れようとする相手の手を咄嗟に掴んでは「…御前にそれだけ想われてるなんて、随分贅沢なんだな。」と不意に口から言葉が零れでて。本心はまさしくそうなんだが此れでは自分の心情を語っているも同じ事で、内心困惑するが出した言葉を訂正する事もせずに黙って相手を見守って )
( そんな事無いですって…!此れからも何卒宜しくお願いします…!! )
他の凄く可愛い子に告白されてたので..、きっとOKしたんですよ。( 相手に腕を掴まれては一瞬驚くがはは、と苦笑混じりに言えば自分が虚しく思えてきて。あの光景を見て思ったのは自分じゃ相手と不釣り合いだということ。先程の子は可愛いし勉強も出来るし運動神経だって抜群らしい。それに比べて己は理数系全く出来ないし運動神経なんてほぼ0だし駄目なところばかり。「..でも良いんですよ。頑張って諦めますから」 _先生のこと。口では何とでも言えるが実際に諦められる筈が無い。こんなんじゃ駄目だと分かっているのに何も出来ない。こんなの逃げてるだけじゃないか。)
(/そんなこと有ります!、 此方こそ宜しく御願い致します!!、)
…そうか。( 相手の好きになる人間となればやはり同学年だろうか、と相手の悲痛な笑いを見ては此方も何処か悲しげな表情を浮かべ。”諦める”と告げられた言葉に自分を振り返っても諦めても良い事等ないことは既に自分自身で痛感していて、せめて相手にだけはそんな想いをしてほしくない所為か暫し考えては「…御前が其れで言いなら止める気はないが、…本当にそれでいいのか?」とあくまで優しく問い掛けて。自分にとっても大事な相手だからこそ相手には後悔の無い様にしてほしくて )
...諦められたら今頃こんなに苦労しないです、( 止まったと思っていた涙がまた溢れてくると掴まれてない腕で拭い。きっと今はかなり目が腫れていることだろう。相手が好きだと伝えられたらどれだけ良いことか。いっそのこと振られるのを覚悟で言ってみようか、なんて考えれば口を開き「私の好きな人、先生だって言ったらどうします?」と何時もと変わらぬ様子を心掛けながら尋ねて。逃げたくなる衝動に駆られるが今更逃げることなんて出来ず微かに手が震えて。)
まぁ…、そうだろうな。( 自分も結果的に言えば諦めきれていないのと一緒な為相手の発言に目を少しばかり伏せては自嘲気味に笑って。すっかり腫れてしまっている目を悲痛そうに見詰めていれば不意にかけられた言葉に思わず目を見開いて。驚きの意味も含むがまさかそんな、と言った様な様子で「…嘘で言っていいものじゃないんだぞ?」先程の生徒も同様教師と恋愛等本当は合ってはならない。しかし相手の言葉に胸に期待を抱いてしまうのも事実で )
う、..嘘じゃ無いです!、先生のことは高校に入学した時からずっと好きで...っ、( 相手のことが好きだという気持ちが溢れ勢いで言えば言ってしまった後に自分がどれだけ恥ずかしいことを言っているのか気付き口を閉じ。あまりの恥ずかしさに頬を赤く染めれば「い、以上です!」と相手の手を振りほどけば咄嗟に逃げ出して。自分は何て恥ずかしいことを言ってしまったのだろう。相手から離れれば離れる程、顔が熱くなってくる。捕まらないうちに何処かへ隠れなければ。)
…、…嘘だろ…?( 衝動的に告げられた相手からの言葉には只あっけにとられ黙って聞いていれば不意に離れて行く相手の手に漸く我に戻っては今度は現実を把握しきれていないかの様に上記を呟き。此れは都合のいい夢なのではないか、と思ってしまうが此れは現実。そう把握すると同時に此の場から去って行ってしまった相手を追いかけようと、気付けば相手の向かった方へと走り出し )
つ、疲れた...、( 角を曲がると丁度良く空き教室が目に入り。慌てて其処に駆け込めばドアを閉め教卓の下に隠れる様にして踞り呼吸を整えて。自分の体力の無さに呆れると溜め息を吐いて。相手と会う時、どんな顔して会えば良いんだろう。勝手に嫉妬して勢いで好きだって伝えて...。きっと嫌われたに違いない。嫌、100%確実に嫌われた。だがどれだけ嫌われても此方が相手を嫌いになれる筈なんて無い。ずっと好きな相手だったのだから。でも暫く近寄らない方が良いのかな、と考えれば気持ちが落ち込み。_初恋は実らない、正にその通りだ。)
……此処、か?( 人が隠れれそうな場所は道中散々さがしたものの未だ相手が見つからず、少々苛立ちすら覚えて来た頃合いに角を曲がれば其処は空き教室。もしかしたらと思い静かに空き教室の扉を開けて中を覗けば誰もおらず、「綾瀬…、居るか?話すべき事があるんだ。」と教室の為隠れる場所もあるだろうと教室全体に聞こえる様な声で。_もう正直に言ってしまおう、後の事は自分がしっかり考えれば良い、と心に決めては相手を見つけようと此れだけ必死になってしまっている自分にすら少しばかり呆れてしまって )
( 相手の声が聞こえると再び逃げ出したくなるが今はもう体力も無いし掴まってしまう。"絶対に出るもんか"といかにも子供っぽいことを考えながら相手が出ていくのを待ち。すると相手が何時もより大きい声で話始め少しだけ驚いてしまう。多分振られちゃうんだろうな。馬鹿で何にも出来ない自分。誰からも慕われ優しくて格好いい相手。相手にはこんな馬鹿な己では無く、もっと可愛くて頼りになる子の方がお似合いだ。何時までも黙っている訳にはいかない。でも声を出すのが怖い。相手が探さない限りは大丈夫な筈だが探し始めたら終わり。見付かるのは時間の問題だろう。)
…出て来ない、か。( 相手の返事を暫し待ってみるも物音一つしない教室に静かに一つ溜息を零しては其れ迄其の場から動かなかったが漸く近くの掃除用のロッカーへと赴けばガタン、と音を立てて開ける等して中に居ないか確認し。_地道に探そう、という決心があるからか次に何処を探そうか、と周りを軽く見渡し乍教室内を探して行き。こうしていると幼い頃にやった隠れんぼを思い出すな、等とぼんやりと考え乍も手と足を動かし教室内を見て行けば最後に残るは教卓の下。教壇へと近づいて行き、そっと屈んで見れば漸く見つけた相手の姿に安堵した様に表情を緩ませては「…綾瀬、見つけた。」と冗談混じりに呟き )
( 何か物音がすると相手が己のことを探しているのだろうか、と考え。此処には二人しか居ない。そのせいか一つ一つの音が何時もより大きく聞こえてしまう。足音が段々と此方へ近付いてくると身を小さくして。相手が目の前に現れては驚き思わず後ろに下がろうとするが残念なことに後ろは教卓の壁。そして前には先程勢いで告白をしてしまった相手。急に恥ずかしくなってくると顔を逸らし。「...み、見つかっちゃった?」と何故か疑問系で言えば小さく首を傾げ。相手と会ってしまえば落ち着いていた筈の鼓動が速くなる。やっぱり好きなのには変わりないのかな、と少しだが自覚して。)
…ったく、居るならちゃんと最初から返事しろ。( 勿論相手が複雑な心境で隠れているのは分かっているのだが此方としては早く見つけたかった為に呆れた様に溜息吐いてはがしがしと頭を片手で掻いて。相手に手を差し伸べればこんな所から出て来て話がしたい、と言わんばかりで「出ても逃げるなよ?俺には話す事があるんだから。」と先程咄嗟に逃げられてしまった事を思い出しては手を差し出した侭乍困った様に眉尻を下げて微笑んで )
隠れてたんですから自分からは出ていきませんよ-、( 少なくとも先程よりは落ち着いた様で暗い様子を見せない様に微笑んでみせ。すると相手から手を差し出されやろうと思っていたことを見透かされてしまえば「わ、..分かりましたよ」と渋々頷き相手の手を取り。返事なんて言われなくても分かっているのにどうしても相手の話すことが気になってしまい。まだ不安があるのか微かに手を震わせるがそれを悟らせない様に気を配れば教卓の下から出て。)
よし。( 未だ空元気で笑み浮かべ続ける相手が不安でならないが微かに震える手を少しでも安心させようと握っては相手をしっかりと見て。まずは何から話すべきだろう、と考えるものの不意に口をついて出たのは「…有り難う、嬉しかった。」と素直に先程の相手からの言葉に返事を述べては本当に嬉しそうに微笑んで。実際嬉しかったのだが相手から言われてしまったのに男として悔しさが無いというのは嘘になってしまう、其れもあってか握っていた相手の手を軽く引っ張ってはそっと相手を抱き締め、耳元で小さく囁いて )__…言わせて悪かったな。…俺と、付き合ってくれないか?
ど、どうせさっきの女の子にも同じこと...っ!、( _言ったんですよね?と言い掛けるが不意に手を引っ張られては相手の腕の中に居るのだと分かり。顔を真っ赤に染めては次の相手の一言で思考がフリーズ状態に陥り。先程、相手は告白されてOKしてた筈。ちゃんと相手が笑みを浮かべているところも見た。しかし此処で1つの疑問。_女の子はその後、何をしていたか。己が見ていたのは相手だけ、女の子の様子は見ていなかった。...全てが己の勘違いだと言うならかなり恥ずかしいことを言ってしまった。頭が混乱すると俯き何も言えずにいて、)
さっき?…嗚呼、覗いてたのか。( つい先程の女子生徒との会話を見ていたのなら何故理解出来ないのか、と不思議に思うも相手の事だから如何せ誤解した侭あの状態に至ったのだろう、と些か呆れ気味に苦笑を洩らし。硬直状態で言葉も発しない相手にぽんぽん、と片手で軽く背中を撫でては「彼女のは断った。…本当は御前にも言わない様にしていたんだがな。」生徒と先生の恋など相手に苦労を掛けるに決まっている、と思っていたのに言ってしまった自分に溜息を小さくついては其れでも抱き締めている手を離す気無くて )
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