主* 2013-11-04 22:56:17 |
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···(自分達の教室に着くと持って帰るのを忘れていた明日提出のプリントをバッグにしまって。 早いところ帰ろう、なんて思っていると彼女の物であろうバッグがポツンと教室に残されていて。 「持って行ってあげようかな」 なんて独り言呟いてはそのバッグを抱えてもときた道をさかのぼって。
...今ならいけるよね、( なるべく音を立てない様にドアを開けては先程机に置いた本を数冊持ち、指定された場所にしまっていき。「えっと、この本が此処で.. 」等と位置を確認していると自分の身長では届かない場所に指定されてあり。背伸びをして何とか入れようとするがあと数センチのところで届かない、)
あれ?(図書室の前まで戻ってくると部屋には人の気配があり。 中に入ってみると必死で背伸びしている相手の姿が。 「どうしたの?」なんて背後から声かければヒョイッと本を取って本棚にしまい。
わわ...っ、( てっきり帰ったものだと思っていた為、驚きを隠せず。「 え、と... 、何でもないよ? 」 少し困った様な表情を浮かべては前記を述べ首を横に振り。嫌、何処からかどう見ても何でもない様に見えないことは自分でも分かっているのだが言ってしまったのだから仕方ない、)
ただいま!(ふざけておどけた笑顔を浮かべれば左記を述べて。「そうなの?」 何でもないと言う相手に不思議そうな顔を浮かべれば辺りを見回してやっと状況を理解し。 「本をしまう迄が先生からの依頼ってこと?」間違いは無いだろうが一応確認を取って。
え、えっとね、暇だから本しまおうかなーって思っただけで決して先生に頼まれた訳じゃないんだよ、( 目を泳がせながら述べると苦笑して。何とか誤魔化せただろうか。彼は嘘を吐いた人には結構毒舌になると男子から聞いたことがある。チラ、と彼の様子を伺い、)
へー··· じゃあ僕も暇だから一緒にしまうよ?(余りにも分かりやすいのでさすがに気づき。しかしこちらに気を遣ってのことだと思うと悪い気にはならず。 かといってこのまま女子生徒一人に任せて帰るのも寝覚めが悪いので気づいていないことにして上記を述べて
だ、駄目!、これは私が頼まれただけで平城君に迷惑を掛ける訳には...、( ここまで言って自爆発言をしてしまったと気付いた。さっきは暇だったから等と言ったが今は頼まれた、確かにそう言ってしまったのだ。矛盾し過ぎ、彼はそう思うだろう。「 と、兎に角!、しまうのは私がやるから... 」 慌てた様に彼の背中を押して、)
大体先生も無責任すぎるよね 女子にこんな仕事任せていくなんてさ?(焦っている相手を見ては苦笑して。 ここで相手を責めるのは野暮だろう、そんなことを思っては 自分でしまう、なんて言っている相手をしり目に手伝いうとしていて
で、でも頼まれるのは慣れてるから、( 彼の背中を押していた手を離すと苦笑し小さく首を左右に振り。上記で述べた通り、もう慣れっこなのだ。だからこそ誰かに頼むことなくやらなければならない。「 ..えと、だから気にしないで、ね? 」 首を傾げると何でも無いという風に笑ってみせ、)
今から一人で出来るの?(あくまで遠慮する相手に呆れたようにため息つけば時計を指差してみせて。「まいいや···どうしても一人でやるって言うなら頑張ってね」 そう述べては片手に持っていた相手の鞄を机に置き背を向けて
..で、出来る..筈。( ぽつり、と呟く様に言えば何冊か本を持ち再び本棚に入れる作業を開始して。きっともう彼は帰っただろう。結構無理やり言っちゃったし。..それにしても何でこの学校の本棚はこんなに高いんだろう。背伸びをして届く場所もあれば届かないところまで。はぁ、と溜め息を吐けば再び背伸びをし何とかして入れる..がバランスを崩し転んでしまう。「 いたた... 」 痛そうに腰を擦れば何でこんなにもついてないのだろうか、と密かに思い。)
···嘘つき。(出来る、等という相手に振り返って左記述べれば図書室から出ていこうとして。 そのとき、相手が転んだらしくもの音が聞こえると思わず立ち止まりしりもちを着いている相手の姿を確認しては「これで最後。手伝おうか?」なんてこえをかけてみて。
えっと..、御願いします...、( 情けないところを見られてしまった、と柄にもなく落ち込んでは本棚に手をつきながら立ち上がり。..やっぱり怒ってるよね。手伝いは要らないって言ってみたりやっぱり御願いするって言ってみたり。自分に呆れ申し訳無さそうな表情を浮かべてはがっくりと肩を落とし、)
任せてね!(お願いします、その言葉が相手から聞けるととても嬉しそうにして。「何をすればいい?」なんて案外乗り気で仕事を求めれば未だ倒れたままの相手にてを差し出して立ち上がらせようとしていて
ほ、本当に..御免ね?、( 彼の手を取り立ち上がると足元に置いてた本を持ち。...ちょっと足が痛むけど特に何とも無いだろう。「 高い所に入れてもらっていいかな? 」 首を傾げると己の身長では届かない所の本を渡し。嗚呼、もう。_何でこんなに彼は優しいんだろう、)
気にしないで?(申し訳なさそうにしている相手に笑顔で左記述べて。「ん、了解。」相手に仕事を頼まれれば断る筈もなく了承して。 それにしても自分は少々お節介だったろうか? 等と考えるももう遅いと気付き思考をやめて。
...、平城君って絶対モテるよね-、( 彼の様子を見ると何気無く呟き。こんなに優しい彼がモテないなんて有り得ない。絶対告白とか結構されてるのだろう。それに比べて己は恋愛経験なんて全く無い。告白は夢のまた夢だ。良く考えると男子とは何時も少ししか話さない。せいぜい挨拶やグループ内での会話ぐらいだろう、)
だったらいいんだけどね(相手の呟きに苦笑いで返して。「ほら、終わらせちゃおう?」本の山を指差しては「ほら、働いた! 働いた!」 等とおどけていってみせて。 告白などされるわけがない、彼女は目が悪いのだろうか?なんて少し本気で考えていて。
..何か誤魔化された様な気がする、( む、と子供の様に頬を膨らませては本を淡々としまっていき。机の上に本はもう無く今両手に抱えてる本で最後の様だ。これも彼のお陰だろう。鞄も持ってきてくれてたし、何だか本当に申し訳無くなってくる。はぁ、と溜め息を吐けば最後の1冊を本棚にしまい、)
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