つっきー 2013-07-07 22:25:52 |
通報 |
「ーーさん・・・和泉さん!!」
「はい!?」
急に名を呼ばれて驚いた。
「教科書の52ページ3行目から」
「あ、はい。」
朝の出来事のせいで全く授業が頭に入らない
くそっ!!
せっかく遅刻ギリギリセーフの意味がないじゃんか!!
しっかりしろ、俺。
…………大丈夫かなアイツ
なぜかさっきから変な感じが右肩にあるんだよな。
すっっごく重い。しかも凄い殺気を感じる。
ここはあえてシカトをしてみる。
じーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「無視すんなぁ!!」
「ひぃぃぃ!?」
なぜ…何故ここに?
(書きます!下手ですが…)
俺は固まってしまった…
なぜかって?それは朝の美少女がいたからだ…
和樹 「なんで…ここに…?」
美少女「生徒だから?」
はっ?……俺と同じクラスでこんな美少女いたか?
可笑しい……今までいなかったはずだ…
美少女「私“ゆめ”転校生なの」
和樹 「転校生…?」
だからか…納得した
にしても名前が“ゆめ”?
だから俺の夢の中にきたのか?←
まぁいーか
先生「そこ!授業中!」
そしてなぜか俺はコイツのせいで先生に
いろいろ注意された…
「んで、ゆめ…だっけ?名字なんつーの?」
授業後、俺は、美少女と対峙していた。
来てしまったからにはなにか会話をしたいと思う。
どんなに危険そうでも美少女だし、きっかけがあるのならばお近付きにならない他はない、というのは健全な男子高校生としては当然の発想で。
遠回しな言い方にはなるけど、俺はこいつに興味があった。顔的に。
間もなく俺は、そんな阿呆な理由で彼女に話しかけたことを後悔するハメになるのだが。
「、ん?」
「いやだから、ゆめってのは名前だろ?だから名字聞きたくて。それともゆめは名字、なのか?」
なおも首を傾ける彼女にいきなり女子を名前で呼ぶわけにもいかない(というか、呼びたくない)旨を教えながら、苦笑いを取り繕う。くそっ、頑張れ俺の表情筋…!
と、そんなところに、一人の友人が現れた。
「うぉーい、和泉クン?…なにお前独り言ぶつぶついってんだよ〜…………平気か?」
おいおい冗談抜かせ。
独り言だなんて。
取り繕われていた俺の苦笑いは粉砕。
おどけた口調で話しかけてきていた友人(涼平と言うのだが、まぁ今は関係ない。)が最後には本気で心配してしまう程度の形相には、なっていたらしかった。
「私はあなた以外には見えないわ。」
前言撤回。
こんなやつ、関わりたくもない。
…よし…頭の中整理しよう…そして日常に戻ろう
この時何故かだるい日常の授業が恋しくなった
〜俺脳内〜
1.あなた以外には見えないというゆめ…さんの発言
2.ゆめ…さんは朝血糊がついてた…
3.友人のマジ顔
4.右肩が思い
4.………あれ…これってあれじゃね?あれだよホラ…………ホラー?
5.違う違う違う違う違う違う‼ホラーじゃなくて幽霊‼
6.…………幽霊…?
『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ⁉⁉』
俺は授業中に大声をあげ…チョーク投げの正確さを追求する先生のチョークを額にくらい…クラスの奴等から白い目で見られたり、友人にはチョークをくらったことに爆笑されてしまった
美少女ゆめちゃんはそんな俺をみて…にんまり笑っていた…
昼休みになった
授業中俺は右肩に乗った少女に殺気の視線を送られ続けた
真っ先に購買のパンとドリンクを掴み屋上へ
そして屋上の隅っこへ
『あの…ゆめ…さん。失礼ですがご職業は…?』
『学生』
『…デスヨネー制服着テラッシャイマスモンネー…』
幽霊…だよね…?幽霊って職業はないか…
とりあえずこの少女には一刻も早く離れていただいて俺のLIFEを日常的に戻さねば‼1人で喋っているところを誰かに見られたら…彼女いない歴=年齢の俺にまた女子が遠い存在に…彼女ができなくなってしまう‼できたとしてもラブシーンを殺気のこもった目で眺められるとか俺にはできないからね⁉
とりあえず本題へ…
『あのぅ…ゆめ様…私には何の御用で…』
あ…今自分のチキンさに涙が…涙腺の蛇口がちょっと捻られた…
『ゆめでいいし敬語いらない』
…なんかさっきからご機嫌斜めなのか、ゆめは足と腕を組んでこっちを睨みにくるし口調がキツイ
つか質問に答えてない
『ゆ…ゆめ…俺に何の用だ?…俺ゆめにそんな目で睨まれる事したか?』
『やっぱムカつくから敬語』
『……………はぁ⁉』
『殺すぞ』
『申し訳ありませんでしたっ』
涙腺蛇口は開きました…
挫折しかけた事もあり、とりあえず時間がないので飯を先に食おうと袋から苺ミルクと4日ぶりにGETできた焼きそばパンを出した瞬間…ゆめの目の色が変わった
『それ…苺ミルクと焼きそばパン…?』
こころなしか目が輝いている
『は…はい…そうです…』
『頂戴⁉』
『…どうぞ…』
俺が返事が終わる前に掻っ攫っていった
多分どのみち『殺すぞ』で拒否はできなかったのだろう…
ゆめは頬張るように口を開けパンを頬張った…が……苺ミルクと焼きそばパンに触れる事はできても食べる事はできないのかパンはちっとも減らなかった
『…ふぇ?』
ゆめが1番驚いた様でボーゼンとしていた
『…幽体であられるので食事はできないのかと…触るだけでしたら大丈夫なようですが』
ゆめはショックを受けて幽体にしかできない…まるで骨が亡くなった様に地面に溶けていた
しかし俺は4つもの発見ができた
1つはゆめがまだなりたての幽霊で対したちからはない事(浮遊霊というやつで人間に対し何もできない霊をさす)つまりやる気になればゆめの身元を割り出せるかもしれないし…なにより俺は殺せない☆
2つめはゆめは苺ミルクと焼きそばパンが少なくとも好きな事
3つめはゆめは二重人格の様に機嫌が悪い時といいときの性格が違う事
4つめは…苺ミルクと焼きそばパンを食べようとしていた時のゆめが無邪気な子供の様で…そんなゆめを俺は可愛いと思ってしまった…
最後はスルーしてくれ…
わーん(꒦ິꐧૃ꒦ີ)
読み返したら…素人さって滲み出るもんだよね…
なんか自分の中の設定作ったらおかしい方向へ行って長くなりました
『申し訳ありませんでしたっ』
タケシー!朝ご飯よー!
「チッ朝からうるせーな!」
こっちは朝から疲れてんのによー
ぶつぶつ文句を言いながら着替えをすませる。
さっき見た夢<妄想とも言う>は、俺のモノではない。
新企業「ドリームナイト」から預かった他人の『モノ』だ。
ちなみに俺はそこでバイトしている。
バイト内容はいたって簡単。
「ドリームナイト」略してDMが新しく開発した枕で寝ればいいだけ。
ちょうど小遣いに困っていた俺には天にも上るような話しだ。
にしてもあの夢(妄想?)は何だったんだ
俺は制服に着替えながら黙々と考えていた
別に俺はホラー好きでもないし、今の現実に対して文句もない
そりゃ特別成績が良い訳でも、特別運動ができるわけでもない
それでも平々凡々な俺は平々凡々なりに友達はいるし、大した望みもない
退屈な毎日に呆れつつも生きていた
【ただの夢】
そう結論付け、朝食をすまし家を出た
トピック検索 |