猫 2013-04-05 23:13:37 |
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「好きです!付き合って下さい」
『ごめんなさい♪』
「ダメですか?」
ごめんなさいの意味分かってないのかなこの人…。
『無理です』
「…」
そう言うとわかりました。と言って帰る男。
彼の名前は、【須貝郁】
クラスの中でもおとなしめな人。
「もうちょっと悪びれて断れよ(笑」
『みぃちゃん!!』
みぃちゃんはあたしの幼馴染み。女の子らしくはないけど、かっこよくて誰よりも男らしい。
本名【諸星楓】
みぃちゃんは大の猫好き。だからあたし達は皆、みぃちゃんって呼んでるんだ♪
「クスクス…」
「おい。なに笑ってんだよ。光。」
『ひかりん!!』
ひかりんは、すごーく性格が悪いんだッッ(´-ω-`)
ただし…みぃちゃんに対してだけ。
「何でも?ただ。楓に、みぃちゃん何て可愛らしいあだ名は似合わないんじゃないかな?」
「あたしが付けたんじゃねぇよ!」
ニコッ「うるさい。」
「…」
『ひかりんダメだょー?』「わかってる。」
好きな子をいじめるって…。
小4かッ…。
本名【安西光】
「それにしても…。またコクられてたの?」
首を傾げて言うひかりん。『またじゃないでしょー。もー。ひかりんってば大袈裟ー』
「…ねぇ楓。ちょっとは茜のこと見習った方がいいよ…?」
またそんなこと言って…
「だぁかぁらぁ好きでなってんじゃねぇよ!!」
「ふぅーん。知らなかった」「こいつ…」
『あ。あおだー。』
「「えっ。」」
2人がハモると同時にあおが何か悪い顔をして歩いてきた。
「よー。ひかり。みぃ。」
「あおい…」
『あおー?何か今日は悪い顔だねぇ?』
あたしがそう言うとあおは真顔であたしを見てきた。
「この俺が悪い顔だと?茜ー」
あたしのほっぺたをつねりながらあおは笑った。
「どう見ても天使だろ?なぁ。みぃ。」
「どこがだ…」
「そうかぁ?少なくとも、茜には天使だよなぁ?むしろ神?」
『ははふぃへー!!』
(離してー)
「茜…。なに言ってんのかわかんない。」
ほっぺたをつねられているあたしはうまく滑舌が回らない。
「ニヒヒー(笑)変な顔(笑」
この最強悪魔あお。
本名【神崎蒼】
ー5分後ー
『あ。ねぇねぇ♪』
「ん?」
『今からさっ。海行かない?』
海、この時期行くと気持ちぃんだよねー。
「茜。俺はちょっと…」
「っつーか、今4月だぞ?海で遊ぶにはまだ早えって」
っとに!男どもは!!根性がないなぁ。今の時期が一番良いのに!
『みぃちゃんは行ってくれるよね?』
「あたし?嫌だぞ?寒いし。」
ガーン( ̄□ ̄;)!!
『なんでー(泣)みんなして!!』
「クラゲいるぞ?お前嫌いだろ?」
『あお…。』
そっか。クラゲいるのか…。じゃあ行かなくていぃや。
『教えてくれてありがとッッあお。』
「おー。」
ー3分後ー
『って!!別に海の中に入る訳じゃないんだからクラゲいてもかんけいないじゃん』
騙されたッッ!!
「いや。気づくの遅ぇし。」
あおのバカァ。
「あたしは海に行くより家で寝てたい。」
『みぃちゃんまでー!!!』
「いーじゃねぇか。今日は解散ッッ!!帰ったらすっから。」
「俺も家ついたら茜にするよ」
「あたしは電話したげる!」
何だかんだいってもやっぱり皆優しいな♪
『皆ぁー!!!ありがとう!』
『じゃあ…早く帰って?』
3人の心の中(切り替え早ッッ)
わぁーい楽しみだなぁ
あたし。本名【三日月茜】
…皆からや電話が来ない。するって言ったのに。拗))
んー…
もう皆なんて知らない!!
あたしはベットにダイブした。
〜タンタカターン♪〜
ガバッ
メール。誰からだろ♪
〔Hello。起きてる?ふてくされてないといいけど(笑)遅くなってごめん
ひかり〕
『ひかりーん(泣)♪』
ひかりん大好き、と。
送信ッッ!!
〜タンタカターン♪〜
えっ?ひかりん!?返事早くない!?
〔電話出来ないからメールになったわ。遅くなってごめん。
楓〕
〔遅くなって悪いなっ。(笑)お前の事だからどうせ泣いてたんだろ?(笑)〕
みぃちゃん…。
あお…。
メールってこんなに嬉しいんだっけ?わー。何か待ってた時間が長かったから感動も大きいなぁ(´-ω-`)
〜タンタカターン♪〜
〔あ。そうそう。明日、転校生来るらしい
楓〕
転校生かぁ…。良い子だったら良いなぁ。
あたしはそのまま眠りについた。
ー次の日ー
「おはよー!あたし、日直だから、先生ん所行ってくる。」
『みぃちゃん…気をつけてー』
今日も平和だなぁ。と思いながら机にぐたーとするあたし。
バシッ
『痛ッッ!!』
「おいお前昨日返事しなかっただろ…」
『え。あ。』
感動してたら眠くなっちゃったんだっけ…
『ごめんね?』
「いーよ。ただし。ジュースおごり。」
『えー。…わかったぁ。』
「俺は昨日茜から愛のこもった返事をもらったよ(笑)」
『あはは^ロ^』
そういえばそうだったな。第一号だったから…
「はっ!?なんで俺に無いのに光にあんの?」
『だから、眠くなっちゃったの』
「今。今すぐ俺にメールしろ。愛のこもったメール。」
愛のこもったって言っても、大好き。ってだけなんだけどなぁ。(苦笑)
「ほらー席つけ。」
『ん。先生来たよ?戻ろ?』
「クスクス…」
「必ずしろよ!!」
必ずって…大好き。を?
「今日は転校生を紹介する。」
「岬怜奈です。皆さんよろしくお願いします」
かわいいなぁ…。
怜奈ちゃんは、ぱっちりな目。ふわふわの髪の毛。
猫みたい…
みぃちゃん喜んでるかなぁ?
!????
みぃちゃん!!??ガンつけちゃ駄目だよほらっ!!怜奈ちゃん怖がってるよ
〜タンタカターン♪〜
ん!!みぃちゃんから…
〔あの子可愛くない?でも、あたしは茜の方がかわいいと思ぅ〕
…(笑)みぃちゃんは本当に面白いなぁ(´-ω-`)
ー休み時間ー
『さっきの子可愛かったねー(=・ω・)/』
「俺も思った!!」
『きゅるんってしてる子だよね♪』
本当に可愛かったなぁ…
「あのぅ…。」
『はい?』
そこには怜奈ちゃんがいた。
「私もこのグループにいれてもらって良いですか…?」
キャー//こんなにかわいい子が///
『うん!!いーよいーよ!!』「っ…!!!」
『どうしたの?』
怜奈ちゃんは私の顔を見た瞬間、ビクッとした。
「いっ…いえ。」
『?』
「光くんと蒼くん…って呼んでも良いですか?」
「いいよ。」
「勝手にすれば。」
「//ありがとうございます///楓ちゃんも、茜ちゃんも、よろしくです!」
かぁわいいなぁ!!
事件があったのはその3日後のこと。
すっかり怜奈ちゃんとも、仲良くなった私たち。
そんなある日。
「!!!!キャアァッ!!」
怜奈ちゃんが机に座ったとたん叫びだした。
『どうしたの?』
「教科書に虫が何匹も!!」
「うわっ。誰の仕業だこれ。」
『ひかりんっ。』
「幼稚なことするやつもいるもんだ。」
『あおっ。この虫っ。』
「あぁ。おい怜奈。教科書かしてやるから。」
「ぐずっ…あっ。ありがとう…」
ついには泣き出してしまう怜奈ちゃん。
「最悪だね。怜奈。大丈夫?なんかあったらあたし達に言いなよ?」
「っ…ひくっ……うん。」
『あんなことする人誰だろう…。最低だよ。』
「うん。あたしも同感。」
この日は家に帰ってからも、ずっとこの話題で持ちきりだった。
次の日も、その次の日も。怜奈ちゃんへの嫌がらせは止まらなかった。
「もう…いやっっ…」
それから一週間たった今日。教室にはいると黒板には[岬怜奈キモいんだよ。]
[光と蒼からはなれろ]
と書かれてあった。
「最悪っ。誰よ。こんなことするのは!!出てきなさいよぅ!!っ。」
声を荒げる怜奈ちゃん。
しーーん。
ザワザワ
「一旦教室から出るぞ。」
『あおっ!?これ、消さないの?』
「まずいいから。」
消さなくて良いのかな。
誰かが消してくれることを祈って。
「まじで、最低。」
みぃちゃんはボソッとそう言ってあたしの頭を撫でてくれた。
それから屋上に行った。
「…落ち着いた…?」
「うん。ありがとう光くん。」
怜奈ちゃんはだいぶ落ち着いたようで…。
良かった。
「今日は皆で早退すっか。」『っ。またそういうこと言って。駄目だよあおは。』いつもサボってばっかで。
「はっ。授業なんてでなくて良いんだよこういう時は」
そっか…。あお、怜奈ちゃんの事思って…。よしっ。
『皆でサボろ?』
「…茜がそういうなら、あたしは良いけど?」
「なーに人の意見に合わせてんだよ楓。」
「あわせてないっつの!!」
「じゃあ。俺らでこいつ(怜奈)送るから」
『うん。じゃあね』
「おぅ。」
どうか明日にはこの嫌がらせがなくなりますように。
あたしに出来ることはそうしてただ願うだけだった。
『おはようー!』
ザワザワ
なんだろう?なんかざわついてる…?怜奈ちゃんの周りみたいだけど…。
『どうしたの?』
「茜ちゃん…だよね?あたしに嫌がらせしてきたの!!」
『え?あたし…!?』
「あたしが茜ちゃん達のグループに入ったことが嫌だったんでしょ!?」
『あのー…何の話で?』
「とぼけないで!!!!茜ちゃん、昔、私にしたこと覚えてないの!?中学2年の時。」
『?何の事ー?』
「私の彼氏、寝取って!!」
彼氏…!?
あたし何の自慢でもないですが、彼氏いない歴16年ですけど!
「蒼くんや光くんや楓ちゃんもがいないところでも散々私に言ってきたじゃない!!」
何をですか!??
「早く消えろとか…ぐずっ…」
泣き出す怜奈ちゃん。
「茜ちゃん最低じゃない?」
「三日月ってそういう奴だったんだ。」
ザワザワ
「家にまで押し掛けてきて!!もうやめて!!」
そんなぁ…
あたしが何をしたの!?
「…っ…ひくっ…」
えーっと…?
あたしはなぜこんな仕打ちを受けているんだろう?
「本当に最低な奴だな。」
「ここまでするとはね…正直あり得ないよ。」
あお…?ひかりん…?
信じてくれないの?
どうして…?ずっと…
「岬怜奈。お前が。」
えっ…?あお?
「っ…え?なんであたしなの?蒼くん聞いてた?今の話…」
「聞いてたさ。最初から最後までずっと。でも君はおかしい事を言っている。
「光くんまで…」
「中2の時彼氏寝取った?なぁ、光。茜にそんなこと出来るような頭があったか?」
「ない。っね…」
「なに言って!?何でそこまでして茜ちゃんをかばうの!?ずっと一緒だった訳じゃないんだからそんなことわかるはずないじゃない!!」
あぁ。そういう事。やっとわかった。
「それが。ずっと一緒だったんだよ。」
「言ってなかった?俺ら4人とも幼なじみなの。」
「嘘ッッ!!!」
『本当だよ。怜奈ちゃん、知らなかったからあたしの事利用したんだね?』
「知らない…私、知らないわ…」
大きく首をふる怜奈ちゃんの顔はどんどん青ざめていく。
「知らねぇわけないだろ?怜奈。あんたあたしに言ったじゃん。茜ちゃんって調子乗ってると思わない?って…」
「楓ちゃん…」
「陰でお前に消えろとか言ったってのも嘘だろ?皆は騙せても俺らは騙せねぇぜ。」
「そんなっ…っ…。…あたしの計画は完璧なはずだったのに…」
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