如月 蓮斗 2013-03-02 16:10:48 |
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れん、と、 .. っふ、 ( 我慢していたものが、一気に溢れ出す。相手の背中に手を廻して、ぎゅう、と顔を埋める。身体は未だに少し震えているものの、制服汚しちゃうな、とかいう冷静な考えは出来た。其れよりも、亦彼を巻き込んでしまう事への罪悪感や助けてもらった事に対しての自己嫌悪を感じてしまう。彼の、自分を心配する優しい声色に、ふるふると小さく首を振る。詞にしたいけど、上手く出来ない。手なんて痛くなかった、謝る必要も無い。御免なさい、御免なさい。心の中で、沢山謝る。御願いだから、嫌いにはならないで。 /、
(何も言わず彼女を抱きしめる。涙を溢れさせる彼女は、痛々しく、弱く見えた。嗚呼、本当に好きだ。彼女の頭を撫でつつ、背中をさする。慣れてなんかいない。いつも、心臓が慌ただしく鳴って、顔が暑い。彼女を見つめて、紡がれる言葉に、頷いて、ゆっくりと思考を巡らせた。彼女を、彼女だけを、愛している。好きだ。「...大丈夫、凛音は..悪くないよ。」ゆっくりと背中をさすりながら、冷たい手で彼女の背中をさする。嗚呼、もう嫌になる。何故、助けられないんだ、何故、何故。)
いっつも、 .. 巻き込、んで、 ごめ、 .. っ、 ( 嗚咽を漏らし乍、途切れ途切れに言う。ぼろぼろと、涙が溢れる。今日はどれだけ泣けば気が済むんだ、なんて思って、内心己の事を嘲笑したやった。格好悪い。何で神様は、私ばっかりをこんな目に遭わせるんだろう。そんなに私が嫌いなのか、なら彼だけは巻き込まないでほしい。お願いします。そんな風に、届かない願いを胸に抱く。一通り泣き終えるとゆっくりと顔を上げる、不細工な顔してるんだろうな、と思わず心中で苦笑を漏らしてしまう。「..いっつも、有難う、」と、眉を下げて笑った、 /、
(どこまで、相手のことを心配する、優しい気持ちを持っているのだろうか。それと遂に、こんな己がいていいのか、少し不安になる、守りきれていない己が、近くにいていいのか。相変わらず彼女の背中を撫でつつ、大丈夫、と続けた。
降り積もった雪は止まる事をしらない。それと同時に、この不幸の結末さえも。「ううん、いいんだよ、気にしないで。」彼女の発した言葉にゆっくりと続けた。
嗚呼、空がみえないよ。自分の、志は、見失ってしまった。/)
.. 泣きつかれた。 絶対目腫れてるよ明日 、 ( むぅ、と子供のように頬を膨らまして拗ねた表情を浮かべる。弱い人間だと、思われたくなくて。こんな自分を受け入れてくれる彼は、何て優しいのだろうか。目の奥が熱くなるのを必死に堪え、へらり、とだらしない笑みを浮かべてみせる。彼から離れると亦手をぎゅ、と握り、「蓮斗、お腹空いたでしょ?、早く帰ろうよ。」と、小さい頃のような無邪気な笑みを浮かべて 、 /、
(もう、全てに唖然とした。何故、彼女がこんなに辛い思いばかり、何故、彼女をゆっくりと離せば、にへら、と貼り付けた笑みを浮かべる。弱い彼女は、気丈に振る舞っている。だから、助けたい、とか、守りたい、という感情よりも、守れ無かった罪悪感が多い。「俺が凛音を守るから。」幼稚園児に戻った訳じゃない、只、自分の中の一部が整理付けた様な気がした。嗚呼、雪深い田舎は、愛しき故郷。まるで、己の愛を確かめていてくれるみたいだ。/)
もう十分守られてるって 、 ( くすくす、と可笑しそうに小さく笑みを漏らす。其れは心からの笑顔であり、何よりも嬉しかった。相手が気を遣っているのだとは思うが、上辺だけの言葉でも、嬉しかった。だから、笑えた。寒さからか否か、頬を紅くする。愛されている気がした。其れが事実だと分かれば、もっと嬉しいのに。
相手の腕を引っ張って、「早く帰ろ-よ、」と子供のように急かす。小さく、首をこてん、と傾けてみる。...可愛くないなど、分かっているのだが。 /、
(笑ってくれてありがとう、生まれてきてくれてありがとう。大好きだよ、愛してる。彼女の手を繋いで、頬を緩めた。
好きだよ、それは変わらない、何時までも、何時までも愛し続けるという自信。嗚呼、暖かい星空。空にかかる双子座。「うん、行こうか、凛音、」と続けてゆっくりと歩き始めた。/)
私お腹空いてないなぁ ..。 ( 雪が降りやんで綺麗な夜空と星が姿を現す。其れを見上げて白い息を吐き乍言葉を紡ぐと、「蓮斗。帰ったら直ぐ寝よう、」と真顔で言いだし。もういっそ泊まろうかな、とか考えつつ、相手の横顔を眺める。整ったその顔を見ては自分の頬に手を添え、ふう、と溜息を零し、 /、
(彼女を守りたい、なんていう心、曖昧な物かもしれない。でも、心はきちんとある。
好きだよ、この思いを伝える時は来るのかな、小さく息を吐き出し、握った手に力を込める。彼女の暖かい温もりが心地良い。ねぇ、俺はこんなに汚いのに、君の傍にいていいのかな。まるで、問い掛けるように、強く手を握る。空に掛かる星空の様に綺麗な存在になれたら、いいのに。
「ちゃんとご飯食べよう、?、体まで壊すよ、」とか続けて、にへら、と頬緩めて。
勿論、家に来てくれていい。一時一秒でも彼女と傍にいたい。ねえ、神様。こんな汚い俺を許してくれますか。まるで、問いかけるように、星空を眺めた。何もない、あるのは星が眩しい一等星。黄道に沿って考えると、まばやかしい双子座が見える。
/ 上げ感謝です、))
.. 蓮斗が作ってくれるなら食べる 、 ( へらり、と柔和な笑みを返す。彼の笑顔は好きだ、思わず此方も笑ってしまう。今迄ずっと隣に居たけど、此れからも居たい、なんて。叶う筈無い、のに。今日で終わったものは本当に恋だったんだろうか。目を伏せて、考える。...自分は、涅凛音は、彼の事が好きなのではないだろうか。そんな自分を認めたくなくて、ふるふる、と小さく首を振って、口許までマフラーを引き上げる。今迄も、何度かそんな風に思う事はあった。だけど、全部否定した。何故?、怖いからだ。自分に嘘を吐いて、其の嘘を隠すために亦嘘を吐く。やっぱり自分は醜いなぁ。思わず苦笑する。
そして、小さく溜息を吐く。嘘と戯言しか出ない此の口からでも、綺麗な白い息が出る。其れが消えるのをぼんやりと眺めて、視線を地面に移した。 / いえいえ、遅れてすいません、
(どこまでも続く空、曇り空から見える、星座。懐かしい、どれも思い返すと、本当に懐かしいと実感する。ねえ、俺は彼女を守れているのかな、ふと夜空に問いかけた。大好きな夜空はどこまでも続く。地球の端まで。こんな、広い世界にたった一人の人物が生まれてきて、無差別な世界を生み出す。嗚呼、人類は醜い。何よりも疎外感を感じている己が、一番醜いかもしれない。「うん、何がいい?」こくり、と首を動かすと、頭中でレシピを捲る。小さな頃から慣れっこだ。ご飯は、家事の出来ない母親の為に習得したし、洗い物や、炊事、洗濯も出来ないことはない。彼女の手を握り、ふと考えた。いつか、愛してると君に言えたら、叶わぬ願いがまた一つ芽生えた。
/返事搭載遅くなりすみません、))
蓮斗の好きなもの。 ( 何時もと同じように答える。彼を困らせる返答だとは分かっているけど、彼の好きな物を食べて2人とも笑顔になる方が、嬉しい。こうして2人きりで帰るのは何時ぶりだろう。毎日一緒に登下校をしていた頃が懐かしい。まさかこんな形で一緒に帰るだなんて、夢にも思わなかったけれど。ふと空を見上げると、双子座が見えた。嗚呼、彼は確か双子座が好きだったっけな、なんて、小さい頃の会話を思い出して、ふっと一人、頬を緩める。そしてさり気無く、彼と繋がっている右手を少し強く握った。離れないでね、とでも言う様に。この手を伝って、貴方に届けばいいのに。少し寂しくなって、ゆっくりと視線を地面に戻した。 / 大丈夫ですよ-、 ノ、
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