黒白 2013-02-24 19:14:19 |
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...なかなか人の態度を読み取るの勘が良いな、あんたは。
(やはり予想されていた、と小さくため息をつき受け取って礼をする相手を見てから再び歩き出し少し長い階段を上ってから、丁度音を大きく響かせ乍蒸気を放つ汽車を見つけ「あれだ、早く行くぞ...遅れたら一時間待たなきゃいけなくなる。」と先に駆け足で車内に乗り込み振り返って相手見て)
…そんなすごいもんでもないけど。
( どこか抜けた様子の相手に後ろから歩いてついて行くと発車しそうな汽車の汽笛が聞こえて。先に駆け出す相手を追いかける様に階段を飛ばし飛ばしに進むと何事も無く汽車に乗って。そのせいで僅かにズレてしまったマフラーを直して、チラッと相手を見て ) 大丈夫、か...?
...っ...。
(ふぅ、と吐息零し車内に乗った相手を見れば掛けられた言葉に目見開き小さく頷いて「...そういうあんたこそ、大丈夫なのか。」と問いかけ乍、自分達の席はどこにしようと歩き出し扉を一つ一つがらりと開け人が居れば頭を下げ「すいません。」と棒読みで謝り←)...下手したら知らない人と相席になるかもしれない。
…ちょっと前まで野宿だったから…。
( 疲れた様子の相手の背中を軽く叩いてからついて行き、相手が誤っているのを見ると此方も目を合わせない様にし乍軽く会釈して回り ) ……平気だ、見えない様にちゃんと厚着してるし、マフラーもあるから…。
...野宿...寒い時期に野宿は辛いだろうに。
(目細めて小さく呟けば相手も同じようにする行動に何度か瞬きしつつある扉を空けると酔っ払いに当たってしまったのか四人の男が此方側を向いて『よぉ~?お~?白い髪のねぇちゃぁんいいねぇ、べっぴんだなぁー』と一斉にわめきだしちらりと横目で相手見ると、こいつ女なのか、と内心一瞬だけ疑問抱いてしまい←)
……、平気だ…。薪に当たってたし。
( 何処か明後日の方向の回答をすれば次に開けた部屋、そして中にいる酔っ払いを見て僅かに眉根寄せて雰囲気を尖らせつつも、何も言わずにこれまでと同じく軽く会釈すると此方を見ている相手の手首を掴んで片手で扉をバンッ‼と乱暴に閉めて何事も無かった様に先へと進んで。←
....それ平気だって言わない気がするのは俺だけか...。
(当ての無いその言葉に目細め色んな意味でのため息をふぅ、と一つ零すとふいに目の前の扉が閉まり若干転びかけるものの相手についていくとその背中に「...あんた、女?」と、答えはわかっていても聞きたかったらしく問いかけ/ぁ)
んー…あいつ(梟)抱き枕にしてたし…。←
( 寒がりな自分にとっての事を思い出しつつ相手を連れて前を向いて歩くと、丁度次の扉を見つけたので開けると他の席より狭い為中には誰もおらず、これ幸いとさっさと部屋に自分と共に相手も入れて扉を閉め。やっぱり抜けていると相手を僅かに呆れた瞳で見乍溜息を吐いて ) …俺は生物学上は男として生まれて来てる
梟はよくそんなあんたから逃げようとしたりしなかったな。
(それは何かの絆なのだろうか、と思いつつもやっと空いている席を見れば安堵したかのようにため息を一つ零し、さっそく席に腰掛け向かい側は相手が使うとおもったらしく隣には黒い鞄を置きちらりと相手見て)...そうだろうな。俺も男だと思って接してた。
さぁ…いつもそのまま寝ちゃってたし…。
( 『今思い返せば良く暴れなかったものだ』と思い返して直ぐに相手の向かい側に行けば、何処か疲れた様に座ると窓から見える流れて行く景色をぼんやりとだが見つめて。チラッと相手を見て肩を竦めて ) …、…お前は…、男として接した方がいいのか、男子として接した方がいいのか?←
...実は苦しかったかもしれないだろうに。
(かわいそうな梟だ枕にされるなんてな、とつけたしつつ席に上がりこみ窓に両手を当て乍己も外の様子を眺め。何処と無く落ち着く空間に目細めていると相手の問いかけに目見開かせ、相手に顔向けて小さく吹き出すと「男子と男、...それ、どう答えればいいんだか俺わからない。」とあまりにも可笑しい質問にくく、と小さく笑い)
…温かかったし、もふもふしてたし…。
( 罪悪感に僅かに相手から視線をずらして再び外の景色へと視線を移して。自分の質問に相手が笑っているのを見て驚いた様子で目見開くも初めて見た相手の笑みに安堵の息を零して ) …そのまま。今はチビだが…、さっきの言葉からすると実際年齢はもうちょい上なんだろ...?
...あんたがそう良い様に思ってくれて梟も悪くは思ってないのかもしれないな案外。
(相手の様子を見てから再び窓の外を眺めていると窓にかかる息で、若干窓が白くそまりそれを何度か手でごしごしと拭くのを繰り返し「...チビ」と低く呟き目を一層細めると)......嗚呼。
…お前も一回やって見るといい、絶対俺みたいになるから。
( 内心で梟を思い出して少しばかり頬を緩めれば目の前で子供らしい挙動をしている相手を見てふっと落ち着いた笑みを顔に浮かべて。 ) …だから、男の子の扱いがいいのか、普通の男として接した方がいいのかって事…。
俺はそういう事する相手がいない。あと、枕は自分の腕で十分だ。
(動物でも何でも、と特に何とも思ってなさそうな表情を浮かべ乍サラリと述べ、ふと見える夜空に目を細めたものの席から両脚下ろし窓側に凭れ掛かって相手と向かい合わせになり)...あんたは男の子と男の扱いがそんなに違うのか。......とりあえず問いには答えよう、俺は男だからな。
ふーん…俺も今まであいつ以外には居ないけど…。
( 僅かにゆったりと壁にもたれかかり乍何処か淡白な様子の相手に感心した様に頷いて。不意に迎え合わせになった相手に少し首傾げるものの問いに少し首を振って ) …要は子供扱いかそうじゃないかって事…。じゃあそのままでいっか。
そうなのか。...あぁ、今更だ。そう、あんたの名前は何ていうんだ?
(いつもなら依頼の前に名を聞くはずが今回は珍しく忘れてしまっていたらしく一度眉根に皺を若干寄せるも相手を見つめ。相手の言葉に小さく吐息零し、窓枠に肘つけ頬杖ついて)...嗚呼...それにしてもよく俺の中身までが子供じゃないとわかったな。
…來部、…來部律弥。そっちは...?
( 名乗ってなかったとふと思い出して瞬きすると自分で名乗ってから相手に名前を聞く為に僅かに首傾げて。自分の膝の上に両手をおいて手持ち無沙汰に指で遊んだりして ) …さっきの言葉が引っかかったから。
...黒妖...壬白。
(あんたの事は律弥と呼んでもいいのか?、と答えつつ再び問いをつけたしその場にたどり着くまでよろしくとでも云うように頬杖ついていたほうの手をそっと伸ばし静かに握手求めつつ、その言葉に思考巡らせ)...さっきの言葉...俺は何かヒントになるような事を吐いていたっけか。
……じゃあ俺も壬白って呼ぶ。
( コクと頷き乍も自分も呼ぼうと考えて、差し出された手をほんの少し見てから手袋をはめた侭の手を差し出し握り返して。考えている相手を見て目細めて小声で呟き ) …『本当の俺』…
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