桃城と海堂の部屋

桃・・・。

違う・・。
傷つけたのは・・・俺の方・・。

桃城のまっすぐな心が好きだった。

いつまでも待ってるから・・・。

桃城・・・？

（カッターを繰り出すと自分の腕をざくざくと切りつけて）

（したたる血を見ながら涙を流して）
桃城・・・。ごめんな・・。本当にごめんな。。。

乾先輩・・・。すみま・・せん・・。（手当を受けながら）
こうするしか・・・なかった・・。
一度引き裂かれた魂（こころ）は他人（ひと）を傷つけてしまうだけ・・。
桃城を悲しませた罪・・。そんな自分が受けるべき罰・・。

死の香りが漂う暗闇を彷徨う・・・。
それが俺の運命なんです・・。
桃城が引きずり出そうとしてくれたのに・・・。
俺はそんな桃城を傷つけた・・。
死んだ様に生きる・・それが俺の宿命・・。

柔らかい風を感じることも一筋の光を見ることもできない・・。
どこまでも暗い冷たい場所・・・。

俺の居場所は・・・どこにもない・・・。

乾先輩・・・。

ありがとうございます・・・（弱々しく微笑み）

毎日泣いてでも
生きていかなくちゃ・・いけないんですね・・。

（ざくざくと腕を切りつけて）
幻でもいい… 逢いたい…
永遠に眠れば… 永遠に逢える…

その笑顔をずっと見せて…
もうどこにも行かないと言って抱きしめて

命を代償にするから…

いきなり来てごめんにゃ?
でも、乾との事も見てたけど…海堂
自分傷付けちゃダメだよ…。

桃ちんが好きにゃのも、乾が好きにゃのもわかるよ?
それに海堂が大変だってのも…。

でも、見てて辛いよ…(相手の頭撫で)

俺はたぶん…愛とは無縁なんスね…
乾先輩を怒らせて
桃城に見捨てられて

もう行き場もない…

病気持ちの俺は
誰とも関わらない方がいい…
傷つけるだけ…

一緒に生きたかった

精神病の人間は
誰からも愛されない

よくわかった…

失礼な発言だった…
謝る…

もう…充分ズタズタになってる…

そうやって一人の人間を
いつまでもいつまでも追い詰めて

俺が崖っぷちから飛び降りるのが楽しみなのか…

おっと、下げで話すし二人共には気付かれにゃいかも知れないけど。

まーず、海堂…久しぶりだにゃー、いきなりレスしてごめんにゃ?余りにも二人を見てて辛くてさ。
海堂、どうしたんだにゃ?あの時気持ち固めて行ったのに、元気無いにゃー(頭撫で)

乾、ずっと気に掛かってて…たまに覗いてた、ごめんにゃ?人に覗かれるにゃんて、良い気しにゃいよねん(頭下げ)
後…大丈夫?にゃんて言わなくても分かるにゃ…。部外者の俺には、頑張れとか大丈夫?とかどんな言葉も掛けられる資格無いけど、御免、一人残された乾がやっぱ気になって…まだ居た俺でしたー(苦笑)
御免、明るくにゃんて話し掛けられたくないよねん?(肩ポン)

菊丸先輩…
心配してきて下さったんスね…
ありがとうございます

もう俺は独りぼっち…
周りには誰も…いない…

もう泣くことしかできない…
俺のせいで何もかも終わってしまったから…

消えてしまいたい…
もう悲しい…

菊丸先輩がサポートして下さったのに
本当にごめんなさい…

なら俺も下げで。

桃先輩と別れちゃったみたいっスね。自分で選んだ選択なんだからそろそろ前向きなよ。見ててイライラする。乾先輩も新しくスタートしてるんだから海堂先輩も新しくスタートしてみれば？もしかしたら見方とか変わるかも。アンタを幸せにしてくれる人が見つかるかも。
正直俺も桃先輩と二人で出ていった時から乾先輩とは終わりだと思ってました。で、桃先輩と別れたから乾先輩の所に帰ってきた…これも大間違いっスよ。まだまだだね。

忘れたくない気持ちは分かるけどいつまでもこの場所に、乾先輩に縋るのも先輩の為にならないと思うっス。時間掛かってもいいから乾先輩みたいに新しくスタート…出来ないっスか？

それだけ。

俺が言ってないせいだな…

もう既に前向いてる…
もう縋る気もない

俺もそれだけだ…