くろねこ 2012-11-21 23:38:31 |
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父「傷ついていた息子にきづけなかった事も、そしてこんな話を今更するのもどうかと思ってるし本当にわるいと思っている」
本当だ。
今更すぎる。
もう頼むから今の俺にそういう事は言わないでくれ。
父「おまえ・・・いつからいじめられていた?」
父の詮索が始まった
散々ばれないように気をつけていたが、いつかこうなるかもしれないとうケースも考えていた。
だが実際ばれてしまって、父がまっすぐこちらを向いて話をしてくると頭の中は真っ白。
答えようとしても声がでてこない。
俺はもうばれたことがショックすぎてそれどころではなかった。
かっこわるすぎる。
幸い母が気を使ってか、弟達を近くの親戚の家へ向かわせた。
弟も妹もぼろぼろで帰ってきたことにビックリしていたがさすがにいじめとかはしらない。
こんなかっこわるい姿は見せたくなかったから、それにかんしては凄く感謝をした
父の問いに俺は喉や口が震えて上手く応えられない。
それに頭の中も真っ白でどういえばわからない。
ただ立ち尽くすだけで何も言えなかった。
言おうとして口を開くもそこで停止する。
父もその姿を見てかさらに額にしわをよせる。
K「・・・・・・ごめん・・・なさい・・・・」
なぜか俺はさきに謝罪というわけのわからない事をした。
なぜ謝ったのか全く自分でもわからない。
質問は「いつからいじめれらたか」なのに。
父もなぜ謝るのかと俺に聞いてくる。
だが、それ以上に俺もいっぱいいっぱいだ。
殴られた所のいたみを堪えながらも父の質問にも答えないといけない。
母の悲しげな顔を視界にいれながら話さなければならない。
ほんとうに地獄のように一秒一秒が長く感じた
K「頼むK応えてくれ・・・。 それを知りたいんだ」
静かに、そして棘のあるように父は俺に言う。
まるで責められているようだ。
実際は俺のためを思って聞いているのに。
だが俺は本当に嫌だった。
父や母にいじめの話をするのが・・・。
意地でも話したくはなかった。
両親の中で俺は、友達と普通に学校生活を楽しみ、部活で野球を頑張っている・・・そんな俺を想像していてほしかったから。
絶対にいじめの話なんかしない。
K「もう・・・何も聞かないで・・・」
はぁーと一度息を吐き出し・・・かすかに赤く充血した目で父をまっすぐ見る。
K「俺はいじめなんかうけていない。 誰に聞いたかしらないけど俺は普通に学校で過ごしてる・・・」
もういじめを受けていることをすでに知っていると父が言ったのに俺はまだ否定を続ける。
変な意地が・・・そしてわけわからん俺のプライド的ななにかが邪魔をして素直に「いじめをうけていた」なんて絶対に言わないって自分で壁を作った。
言わない、言えない。
何がなんでもそこだけはまもる。
この1年。
何を思って俺は耐えてきたと思ってるんだ。
ばれないためだろ。
なんで卒業まであと1年もないところでこんな事ばれて変に迷惑かけなければいけないんだ。
何をしに俺はDから何やられても黙ってると思ってるんだ。
親には何もこの事については手を出させない。
明日から宮元達に何かがあっても絶対俺が止める。
全て俺が頑張ればいい。
今考えるとわけわからん理論だねww
それでも俺はもう決めてしまった。
だから父を真っ直ぐ見る。
迷いはない。
ただ一点、父の顔だけをみた。
父「だからお前が・・・・」
K「俺はいじめなんかうけてないって言ってるだろ!!」
なぜか声を張り上げる。
K「もうやめてくれ・・・」
俺は悲しげな声で言った。
喉が痛い。
なんで辛い事、泣く事を耐えるときって喉の奥が痛くなるのだろう。
暴力をうけた後で顔がひどいのにさらに悲しさでぐちゃぐちゃになっていく。
父も本当に悲しそうな顔をする
母なんて耐えられないのか俺と父から数歩さがったとこでただ立っているだけだ。
そんな空間にいたくない。
初めてだ。 親とこんな空気になるのは。
もうこの重くて寒い空気から逃げたかった。
今すぐ自分の部屋にいきたい。
風呂へ行きたい。
一人になりたい・・・。
K「だからもういいだろ・・・。 風呂いく・・・・」
俺は父から顔を逸らして風呂へと歩き出そうとした。
父「いい加減にしろよK」
怒っている口調でもなく、そして怒鳴る口調でもなく父は淡々といった。
俺はびっくりして足を止めた。
風呂へ行こうとしてるんだ。 一人にさせてほしいんだ。
もう俺に構わないでくれ・・・。
ひどく寂しいボロボロな背中を向けて俺は足を止めた。
父「何でそこまで耐える。 何をしてお前は俺らに相談しない。 なぜ隠そうとする」
父の言葉が槍のように心臓に突き刺さる。
そういう優しさが今の俺にはつらいんだ・・・。
あぁ・・・色々思い出すなぁ・・・(苦笑
結構書くのも辛いんだな・・・。
今までこんな話もしたことなかったから・・・
昔の感情って結構今でも覚えてるもんなんだね・・・・
K「別に隠してるとかじゃないって・・・。 本当に何も話したくないから」
もうこれっていじめをうけてますって認めてるようなもんだよね・・・。
父「話したくなくてもいい。 だけど俺らは本当に知りたかった・・・」
父「お前はどんだけ辛い思いをしてきた? どれだけの間悩んできた? どれだけ傷ついてきたんだ?」
もう・・・・やめてくれ・・・・・
・・・・・・・そろそろ耐えれない・・・・・・・・
K「・・・・・・・・・・・」
俺は極力父の顔を見ないで違うところに視線をそらしていた。
意味もなく近くの棚を見て・
そして意味もなく何も流れていないテレビへと視線を移す。
聞いていないようでしっかり耳に届いてくる。
父の声が。
父「俺と母さんはずっと聞きたかった。 この事を・・・お前の体のあざを見たときから」
K「・・・・・・・・・・」
父「最初は本当に部活で作ったあざやただ怪我しただけだと思ってた・・・だけどな・・・最近思ってたんだ・・・お前の体のあざは怪我なんかじゃない。 バットで殴られたような・・・暴力をうけてついたあざだ・・・」
K「・・・っ・・・・」
父「俺も母さんも世間から言うとろくな人間じゃなかった。 喧嘩して、怪我して怪我させて・・・。だからわかるんだ・・・。 それは殴られたあざだ。 間違っても転んだり野球でできる怪我じゃない」
俺はもう何もいえなくなっていた
父「そこまで知っていてお前を助けれなかった事に・・・本当に・・・後悔を感じている・・」
父は凄く冷たい目で言う。
さっきまで笑って俺を出迎えてくれた人だとはおもえないような悲しげな顔。
そして、本当に悔しそうな・・・そしてなぜか自分を責めるような
やめてくれ。
あんた達にそういう思いさせたくないから黙ってたんだ。
なぜそれがわからない。
なんであんた達が苦しむ。
本当に耐えれない・・・こんなのもう嫌だ・・・なんでたかがいじめでこんなに・・・
俺が耐えればすむだけの話が・・・親を傷つけて・・・友達までも傷つけようとしている・・・
俺は・・・・邪魔な存在すぎる・・・
K「べつに父さんや母さんがわるいわけじゃないって・・・。 ごめん・・・・」
俺はどんどん折れていた。
もう意地とか突き通せるレベルじゃない。
K[たしかに暴力とかはうけたよ・・・でも大丈夫・・・どうせあと一年だし」
笑顔になってない笑い顔で俺はいった。
すこし震えていた事に父も気づいていただろう。
父「そこまでして息子が壊れる姿を見て・・・俺らが・・・俺らがどんな想いだと・・・」
父の声が少し震えた。
あぁ・・・だめだ・・・
父「なぜそこまでしてお前が壊れないといけない・・・。 お前の身体の傷・・・どんどん増えている事も・・・最近まで気づかなかった・・・」
父の顔を・・・もう俺は見れなかった・・・
父「今更言っても遅いかもしれない。 ・・・こんな駄目な親で本当にごめん・・K」
K「だから・・・なんで・・・なんで・・・・」
あんたは自分を駄目な親だとさっきから連呼しているが、あんた達が本当に駄目な親だと思うわけがない。
母はいつも・・・朝起きてくれるんだよ・・・。
いつも会える時間は決められている。
週一の日曜と運良く土曜日だ・・・。
そんな時間しか会えないからって・・・仕事終わるの朝の4・5時なんだよ?
たった一時間しか寝れないのに・・・俺の朝練の始まる時間に合わせるように朝6時におきて・・・。
朝ごはん作って・・・「いってらっしゃい」って・・・ただ一言いうために・・・起きてくるんだ・・・。
寝とけって、頼むから一時間しか寝れてないんだから寝てくれっていつも思ってるのに・・・。
父は・・・
仕事疲れのくせにキャッチボール付き合ってくれて・・・。
素振りも、グローブ磨きも全部・・・。
どんだけ野球がすきなんだよって話だよね・・・
でもそれも違う事もしってる。
野球をうちこんでいる俺のためにそこまでしてくれたっていう事も・・・
だれが駄目な親だと・・・・・いえるか・・・・・
そんな親に無駄な心配をかけたくないから言わなかったんだ。
それに今だって父も母もそんな顔してる・・・。
だから言えねーんだよ・・・・言わねーんだよ・・・・言えなかったんだよ・・・
なんであんた達がそれなのに責めて・・・泣きそうな顔して・・・
なんで辛い思いしてんだよ・・・
あぁーーw
もうだめ・・・・w
結構、PC前で唇噛んでたりしてる今wwww
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