鳴海 優 2012-08-17 19:00:05 |
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さすが都会のゲーセン…大きい。知らないゲームの機体まである
さっきまで乗り気でなかった俺もいつの間にか楽しんでいた
しかし、気になるので一応、聞いてみた
ユ「なあ…一応さ、俺の敵だろ?一緒に遊んでて良いのか?」
マ「こ、これはアンタの…力を試してるの!遊んでないの!」
カ「…楽しく腕試しです~…」
なんともマイペースな姉妹なんだろうか…デストラクターこれで良いのか?
マ「よし!次はあれ!」
カ「は~い…♪」
~2時間後~
マ「つ、次は…あ…れ…」
カ「お姉ちゃん…大丈夫?」
どうやらはしゃぎ過ぎたらしい…
ユ「さすがに休憩しろよ…」
マ「し…仕方ないな…」
仕方ないと言いつつもいち早くベンチに腰掛けたマヨイは疲れの溜まった息を吐いた
マ「大きいだけあって制覇は難しい…」
カ「お姉ちゃんならいけるよ♪」
ユ「…ん?あれは…何してんだ?」
この和やかな雰囲気に水を注すように、俗に不良と呼ばれる三人組を見つけた
なぜ不良と言うかは見た目と態度でだが…カツアゲをしているっぽいな…
標的はどうやら気弱そうな少年だ
不1「おい、そこの坊主」
少年「な…なんですか…?」
あれは見過ごせないな…ちょっとボコしてくるか…
しかし、気づいた時には既に誰かが立ち向かっていた…
てか、あれマヨイとカグヤじゃねぇか!?
マ「アンタ達止めなよ!」
カ「か…カラアゲ?は良くないですよ…」
相変わらずマイペースながら相手を説得しようとしている
不1「うるせ…うぐっ!」
訂正…説得じゃなかった、暴力だった、もろパンチだ
不2「テメェ!いきなり何しや…ぐはっ!」
やり方が無茶苦茶だ…
不3「…グヘェッ!」
三人目は唯一の台詞だったのに可愛そうだ…
不全員「くそっ!覚えてろよ!」
そんな在り来たりの台詞を言いながら三人とも帰っていった
どうやら少年は今の間に逃げてしまったらしく、その場にはもう居なかった
ユ「デストラクターがこんなに優しいことをするなんてな…」
すると、マヨイはやっと今の状況を理解したようで
マ「はっ!!違うの!ああゆう奴等は私達の理想郷にはいらないからなの!」
カ「お姉ちゃん、目的バラしてる…」
マ「誘導尋問されたーーっ!?」
理想郷?デストラクターの目的が?
マ「まあいいや…ありがとっ!今日は楽しかった!またね!」
カ「ご迷惑おかけしました~…♪」
二人はまたどこかに行ってしまった…
あれ?俺、どうやって帰れば…!?
デストラクターがああゆう奴等ばかりなら良いと思った今日この頃
帰れないと家に電話をして、ノアが来てくれました
土曜日終了~
日曜日~
今日はさすがにマヨイ達が来ることもなく、ようやくのん…
ノ・ハ「ショッピング行こう(行きましょう)!」
…びりできたら良かったなぁ…
ユ「おまえ等に俺を休ませると言う素晴らしい選択肢は無いのか!」
ノ・ハ「無い」 ユ「白状者!」
しかし、俺の抵抗も虚しく、ノアも行きたがっていたのでこうして仕方無くショッピング中である
ノ「今日はハクアが最近のふぁっしょんと言うものを教えてくれると…」
ハ「ノアちゃんは可愛いんだから、もっとオシャレとかしなきゃ♪」
ハクアはノアの手を引き、人混みの中へと…あ!ちょ待てよ!
あ~あ…行っちまった…あっちにも俺にも金はあるから良いが、どうしようか…
そんな事を思っていると後ろから不意に声をかけられた
ク「あ、ユウトくん?」
その声はクロナのものだった
ク「やっぱりユウトだ!何してるの?」
ユ「実はな…-そして俺は今の状況に至るまでを話した
ク「え?何も話されてな…「出番減るぞ」うん!わかった!」
どうやら理解してくれたらしい
しかし困った…ノア達にケータイはまだ無い 連絡手段はあちら次第
しかもアイツ等の事だ、気の済むまで遊び尽くすだろう…いつになるか分からないが
ユ「なんやかんやで…知らない間に家に居たりしてな…」
なら思い切って俺も遊ぶか!
ク「じゃあ…ユウト今一人?」
クロナは俯き加減で聞いてきた
ユ「ああ、一人だぞ…」
すると、たった一言でクロナの笑顔が一気に輝き始めた
ク「ほ、本当!?な…なら、一緒に行っても…良い?」
ユ「別に良いけど…」
ク「やったぁ…!」
クロナは喜んだがそこまで嬉しいのか?
まさか…友達が俺ら以外にいないのか…?まさかな
ク「じゃ、行こう!」
クロナは俺の手を引き、無理矢理連れて行かれた…
今日こそは、平和な一日になりそうだ-
実を言うと、最近は食料やゲームぐらいしか買ってなく、洋服類なんて洗濯しての使い回しだ。
別に金はあるから久しぶりに新しい服でも買うか。ちょうどファッションに詳しい女子も居るしな
ユ「クロナは何しに来たんだ?」
ク「へ!?それはその…えーと…暇潰し?」
一人で…やはり友達がいないのだろうか…?
ユ「暇ならさ…俺の買い物に付き合ってくれないか?」
ク「…!…うん!喜んでだよ!」
何故嬉しそうなのかは分からないが、まあ良かった
さて…早速だが服選びとでも…あ、どこに行けば良いんだ?
ユ「なあ…服売ってるところってどこ?」
ク「なら、男女どっちの服も売ってる良いところがあるんだ!行こ?」
俺はクロナに腕を捕まれ引っ張っていかれた…何買おうかな…
◆◆◆◆◆◆◆◆
クロナに連れて行かれた先の店は意外と大きいが、俺は知らない店だ…まあ詳しくないし…
ク「ここだよ!あのね…!…いいや!行こう!」
テンションの上がったクロナは俺の手を引いて店の中へ入った
…あれ?このシチュエーション前にもどこかで…
しかしさっきから、何かがおかしい…何なのかは分からないが…
まあ、気にしても仕方が無い。服でも買うとするか
ユ「なあ、クロ…ナ…?あれ、居ない…」
そういえば、さっきから人を見ていないな…店員すら居ない
その時、突然笑い声とともにクロナが戻ってきた
ク「…まんまと騙されたな、霧崎 ユウト!!」
ユ「クロナ…?どうしたんだ!?」
いつもとは全く違うクロナの雰囲気に気押されながら聞く
ク「おっと…この姿のままでも十分だったが…元に戻るか」
すると、クロナの姿は崩れ始め、徐々に違う人物へと変化している
「初めまして…でも無いですねぇ…なんせ、ここで会ったクロナさんはずーっと…俺だったんだからなぁ…ヒヒッ」
ユ「今の状況もオマエの仕業なのか?」
コイツはまた不適に笑いながら言った
「ご名答です!…ちなみに俺の名前はマルス…お気づきの通りデストラクターですよ…」
…まさか、2日連続でデストラクターに会うとはな… 昨日の方が数万倍良いけどな
マルスは鎖鎌を構えた
マ「いきなりですが命令ですので…アナタの命、貰いますよ!」
風を斬り裂きながら、マルスの放った鎖鎌は俺をめがけて宙を移動する
変身はまだ3回目…でもコツは掴んだ!
俺は素早く変身し、剣で鎖鎌を弾き落とした
マ「今のは小手調べですよ…」
マルスは不適に笑うと姿を消し、一瞬で目の前に現れ、蹴りを放つ
俺はとっさの判断で防御し、相手を弾き隙を作らせた
ユ「今だ!」
魔術の使い方だって分かっている。俺は剣を強化させ、衝撃波を放…しまった!洋服が引っかかった…
マ「惜しかったな…そらァ!!」
再び放たれた強烈な蹴りに反撃出来ず吹っ飛び、洋服の中に突っ込んだ
くそ、ダメだ…大振りの技じゃ、また服に引っかかる…
クロナの姿の時に喜び気味だったのはこれを見通してだったのか?
俺の剣でも魔術強化が無いと……魔術で強化…魔術はイメージ……なるほどな…
よし…一か罰か…やるしかないよな
マ「アナタも災難ですよねぇ…こんな洋服だらけで通路が狭いのに、そんな大きな剣でさぁ!」
マルスは小刀を取り出し投げつけてきた
俺は剣で防ぎ、反撃の機会を窺う
どちらかと言えばアイツは遠距離型だな…なら隙を作るなんて簡単だ
俺はマルスに向かって突っ込んでいった
ユ「ハァァアア!」
俺は剣を振るう、もちろん大振りだから洋服に引っかかる…が
マ「またかよ…!そらよッ!」
予想通り、蹴りを放ってきた……よし、今だ!
俺は魔術によって剣を一瞬小さく変化させ、次は片手剣へと変化させた
ユ「何もかも…予想通りだ!!」
蹴りによって体勢の崩れたマルスに向かって一気に間合いを詰め、片手剣と化した剣を強化させ、マルスを貫いた
マ「剣の形を…変えるだとっ!グっ…!クソォォオオ!!……」
マルスの姿は塵となり消えていった
はは…勝ったんだよな…
マルスが消えたことにより結界が解け、辺りに賑やかさが戻った
そういえば俺、変身後の衣装だ…これ、意外に恥ずかしいんだぞ
素早く試着室に入り変身を解除した。外へ出るとそこにはノアがいた
ノ「デストラクター撃破、お疲れさまです」
ノアは何もかも分かっているように俺にそう言った
ノ「魔術をああやって使うとは、さすが私のマスターです。では、ハクアを待たせているので行きましょう」
ノアは俺の手を引き、ハクアの元へと向かった
これからもこんな日が来るのか…まあ、今を楽しむか!
日曜日終了~
月曜日~
もちろんハクアを家に放置する訳にはいかない(何されるか分からない)ので学校へ転入させた
もちろん即答OK…きっとテロリスト来ても即答OKだろうがな
ハクアもノアの時と同様、別室へ移動。俺とノアは教室へ入る
ク「なあ、聞いたか!今日転入(割愛)
またもやノアの時と同様にクレハが話しかけてくる…
すると先生が来る…どうせ
先「転入生が居るが…省りゃ…」
省略と言おうとしたところで、周りの生徒の視線に気づき、先生は紹介をする
先「ちっ…分かった…入ってこい」
やっぱり扉の前までは来させておくのか…
ハ「はい!…………えーと、名前は…ハクアです!」
先「名字は…?」
ヤバい…アイツに名字は無いんだった。ハクアは考えていた様子も無く、只慌てている
すると、ノアがカンペのように何か書いた紙をハクアに見えるようにした
…あれ、霧崎ってどこかで…俺の名字じゃん!?
ハクアはそれに気づいたらしく
ハ「あ…霧崎!霧崎 ハクアです!よろしくね♪」
…1クラスに霧崎が3人、なかなか凄いな
ちなみに休み時間はまたこの話題で持ちきりとなり、クレハは同じ事を聞いてきたので省略
学校生活は退屈だ…毎日同じ事を繰り返す
そしてまた金曜になり一週間たったと自覚するのだ
ノ「何を悟っているのですか?」
ハ「将来は作家さんかな?」
ユ「何故心の中を読んでいるんだ!?」
こいつらは、たまにホント神業レベルの事をする
今日はクレハは妹の看病、クロナはまた家の用事で結局、今はノアとハクアしかいない
ユ「今日の夕食は何が良い?」
ノ「何でも良いです」
それが一番困ったりする
ノ「では、テレビを見るのでお先に失礼します」
ハ「じゃあ、私が付いていくよ!ノア、待っててね!」
ノアは軽く頷き家へ帰っていった
ユ「…じゃあ行くか」
ハ「りょうか~い♪」
まあ…この時には何かが起こるなんて知る由も無かった…いや、本当に知らないけどさ
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